ガスもですが電気代が高いです。
電気代高騰は実に複数の要因が絡み合った結果ですが、大きなところを挙げてみると以下のようになります。
- 脱炭素化による再生可能エネルギーへの転換
- 原油・天然ガスの相場高による発電コスト増
- 原子力発電所の稼働率低下
ただし、発電コストに関しては、エネルギー源の他に耐用年数、設備のメンテナンスのコスト、廃棄物の処理コストなど複合的な要因がありすぎて、文献によって評価が分かれそうなので一概に正しいと言えなさそうなのが難しいところ。
ただ、脱炭素化は温暖化対策として本当に正しいかどうかは別としても、資源の枯渇の可能性もあり、ゆくゆくはシフトせざるを得ない情勢だとは思います。
それとは別にして、子供たちが大きくなって自分たちの部屋で過ごす時間が増えてきたことが我が家における電気代高騰の最も大きな要因です。後、何故か長男が毎日自分の制服を洗濯した上に、乾燥機をガンガンかけるのも大きいです、多分。
平均的な家庭の電気代は?
2021年の平均的な家庭の1か月当たりの電気料金は以下の通りです。
世帯人数 | 電気料金 |
---|---|
1人 | 5,486円 |
2人 | 9,183円 |
3人 | 10,655円 |
4人 | 11,376円 |
5人 | 12,423円 |
6人以上 | 14,852円 |
突然電気代が上がってしまったと思いきや、統計から比べてみると我が家もそれ程平均を外しておりませんでした。寧ろ今までが異様なほどに抑えられていたようです。
しかし、電気代が上がってしまったのは事実ですし、現在の情勢から鑑みると、今後安くなるとは思えません。
また、家電の省エネ効率もどんどん良くなっているとは言え、それ以上に極端な天気の日も増えていて、結果的に使用量を減らせる自信もありません。今年のように厳しい寒さが続けば、石油ストーブの他にも電気ストーブの使用機会も増えてしまいます。
また、自然災害による停電にも備えをしておきたいところです。
契約~設置までの流れ
なんてことを日頃から思っていたわけでもありませんが、とある日、株式会社新エネルギーシステムの営業さんが我が家に来訪されたのが考えるきっかけとなりました。
どうやらこの近辺でキャンペーンか何かの説明会を行うのに先立って、モニター的に損が出ない形で設置してみませんか?というお誘いでした。
通常であれば門前払いが無難なんでしょうが、設置・メンテナンスが大館市にも事務所を構えるタクミ工業さん。独特の攻めてるCMで盛り上がってしまったのが全てでしたね。
検討開始
まずは、我が家の月々の電気・ガスを含めた光熱費を提示して、メリットが本当に出るかシミュレーションをしていただきました。その結果…
まぁ、大丈夫でしょう!
と言うことで、話を進めることに。
正直なところ、この時点でもまだ”博打”です。ソーラーパネルなどの耐用以前に、家がダメになる可能性もあります。
個人的にヤバい会社は良い事しか言わないイメージがありますが、デメリットもしっかり答えていただいたので、信用できる方かな…と言う判断をし、話を進めていただくことに。
更に言うと、本当はエコキュートを含め”オール電化”にした方が色々良い可能性がありました。
しかし、ガス会社との契約でガス給湯器の買取費用が現時点では約20万円発生するのがネックとなり、5年後に再検討することに。それでもIHコンロへの乗り換えは検討事項かなと思います。
ちなみに契約書を交わした時点ではクーリングオフも可能でした。
その後、屋根の状態や建材の状態を確認して、設置に耐えられるとの判断で、設置工事が進められることになりました。
取り付けるもの/費用
- 太陽電池モジュール 12枚(発電能力4.2kWh)
- 田淵蓄電システムセット(蓄電能力7.04kWh)
- 標準架台セット ;ソーラーパネルの台
- 設置工事費
- 電力申請 等
これらまとめて約260万円の費用になりました。
これが正直言って安いのかどうなのかが判断が付かないのですが、蓄電池システム込みと考えるとそれなりにお得なモニタリング料金だったと言えそうです。ただ、正規価格でもトータル300万円位なのでは?ないかと思います。
とは言え、一括で払えるわけでもないので、設置料金・工事代はローンを組んでの返済になります。約20年・月々の支払いは約13,000円(利子込)の設定になりましたが、これで果たしてメリットが出るのか。
結論としては大丈夫かと思いますが、本格稼働が始まった今月分の支払いを基に、改めてまとめてみたいと思います。
太陽光発電+蓄電池の運用の仕組み
発電ユニットとの組み合わせで、家の中に電気の流れを監視するシステムとモニターも設置されています。これを家のWifiルーターと連携することで、スマホのアプリでも逐一状況を確認することができるようになりました。
このスクリーンショットを①~③のパターンを下に示してみますが…
①は太陽光発電ユニットを設置する前の状態。
家で使っている電気を東北電力さんから供給を受けています。そして使った分に応じて料金が発生しています。
②は日中の様子。
スクリーンショットを撮るタイミングが悪く、発電量が少ないですが家での電気消費を全て賄うことができており、余剰分は蓄電池に充電されます。その間は東北電力から供給を受けないので、電気代が発生しません。
蓄電池が満タンになったタイミングでいよいよ売電を開始し、収益が発生することになります。
③は日没後の様子。
日没後は日中に蓄電池に貯めた電気を放出し、家の電気を賄います。この間も東北電力さんからの供給はありませんので、電気代は発生しません。
ただ、ある水準まで(今は30%にしています)蓄電池の電気を使うとまた買い取りが始まるのですが、その水準もスマホのアプリで制御可能です。
更にメリットを出すために
ソーラーパネル稼働を前に、電力プランを”従量電灯B”から”よりそう+ナイト8”へ変更しました。こちらも代理店さんで大部分を行って頂き、私がやったのは名前を書いて判を押したくらいです。
日中(朝7時~22時59分)の料金が2割ほど割高になる代わりに、夜間(23時~翌朝6時59分)は半額に近い単価で電気を使用できます。
共働き・学校などで日中家に誰もいない家庭向けですが、月々の電力消費量やライフスタイルによって、ナイト10・ナイト12などより適当な料金プランがあるかもしれませんね。ソーラーパネル・蓄電池設置とは別にしても、一度プランの見直しを考えてみても良いかもしれません。
(だけど家の2月・3月の電気の使用状況でシミュレートしてみたらナイト10・12は割高に。日中の共働きで夫婦だけの世帯とかだとメリットが出るのかどうか…?)
そして、このプラン変更が重要な理由として・・・
蓄電池に貯められた電気を使い続け、ある水準まで減った時点で東北電力からの買い取りが再開されます。家での使用の他、蓄電池への充電も買取分で賄うので、夜間のお得な料金に充てておくと日中の割高な電気料金を払わなくて済みます。
この買取再開や売電、蓄電池からの放電など一連の制御を蓄電池システムが行ってくれます。太陽光発電のメリットを最大限活かすためにも、蓄電システム+電力プランの見直しは必要ですね。
まとめ
太陽光発電ユニットの取り付けについてまとめてみました。
- 太陽光発電設置は信頼できる業者・会社を選びましょう-メリットもデメリットもきちんと伝えてもらえるのが良い
- 蓄電池設置・電力プランの見直しでより大きな効果が…あると良いなぁ
まだまだ高騰化する燃料費、ウクライナ情勢もあり今後の状況も見通すことができません。食糧事情も流通もまだまだコロナ以前には戻らないことから、より値上げが続くと私は考えています。
そうなった時に投資費用はかかりますが、自前で賄えるインフラを持っているのは強いかなと思います。
正直、屋根の上に設置しているので自分ではメンテもままならないのでその辺のコストが不明確ですが、取り敢えず赤字が出ないことを祈って3月~4月と様子を見たいと思います。
ただし、実は本格的稼働前に想定外の事態が発生していました。大雪要注意。これは折を見てまとめます。
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