1月15日(水)、北秋田市・旧鷹巣町内の3つの小学校の再編に関する説明会・意見交換会が、鷹巣東小学校で行われました。
私は仕事で秋田市に居ったので行くことができませんでしたが、19名の地域住人・保護者が参加して、意見交換がなされたとのことです。
幸いというかなんというか、私の通った小学校・中学校・高校は未だ全て残っていますが、近い将来にいよいよその1つがなくなってしまいそうです。
私自身は、少子高齢化が進んでいる・教員も不足しているという中では、統合は止むを得ないことだと思っているので、特段感傷的になることはないです。
でも、私と違う意見は当然あるでしょうし、私よりも上の年代の方々の方が更に思い入れは強いかもしれません。
今回示された方針と、現状をまとめてみました。
計画策定時よりも早い〇〇化…?
以前にまとめた時点では、2029年度に3校統合というプランで、うちの娘が卒業までは大丈夫かなと思っておりました。
しかし、今回配られた書類に記載されていた学校再編計画では、2027~2031年のできるだけ早期に統合するという表現でした。
この表現からすると前倒しで再編が進められていく印象ですが、その背景には予測を上回る少子化がありました。
年度ごとの出生数を各学区ごとに集計すると、鷹巣東小学校は令和10年度から複式学級が生じ、令和12年度は2複式になる予定です。
綴子小学校は令和7年度から複式学級が生じ、一旦は解消されるようですが、令和13年度から再び複式学級が生じる見込みになっています。
児童がたくさんいるイメージだった鷹巣小学校も、令和8年度1年生から1学年1学級になってしまうようです。
小中学校ともにクラス替えができる、または1学年1学級であっても20人程度の児童がいる、という北秋田市の考える適正規模からは外れてくるため、再編計画の見直しが必要となってきています。
統合の仕方
以上の環境を踏まえて、統合の仕方が2パターン示されました。
- 一気に3校統合
- まずは鷹巣東・綴子の2校統合
3校統合
元々は鷹巣小学校・東小学校・綴子小学校の3校を統合し、新校舎を建設するのが既定路線でした。
現時点での推計から算出すると、2027年度に3校統合すると全校生徒は約390人になりそうとのこと。
全学年で2学級以上を作ることができ、北秋田市の考える適正規模にしっかり合致できます。
ただし、翌年以降の児童数の減少が更に激化する見込みで、2030年度には300人を割り込み、2040年度には239人との試算が出ています。
2校統合の場合
そして今回は、鷹巣東と綴子の2校統合案も示されました。
一気に3校統合するよりも受け入れやすいのではないかな?
という意見も出たようです。
学校の規模的には、2学級までは厳しくも複式学級が当分回避できそうですが、2030年度以降は全校児童が100人を割る見込みになっています。
ちなみに、別の方面から考えてみると・・・まず、以下にそれぞれの校舎の建築年度をまとめました。
- 鷹巣小学校 :昭和58年度(築41年)
- 鷹巣東小学校:平成 5年度(築31年)
- 綴子小学校 :昭和41年度(築58年)
平均的な学校施設の耐用年数をGeminiやCopilotに聞いてみましたが、返答は以下のようになりました。
- 校舎(鉄筋コンクリート造): 50年~60年程度
- 体育館: 40年~50年程度
- プール: 30年~40年程度
メンテナンスや使用状況によっても実際の耐用年数は変わって来るので一概には言えませんが、綴子小学校以外はもう少し継続利用が可能な印象を受けます。
実際、東小学校は雨漏りも目立つので、まず2校統合で東小学校へ移る場合は、改修が必要かと思います。
メリット・デメリット
そして、統合しないという道もあるので、それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。
過少規模校を続けるメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
少人数であるため1人1人に応じたきめ細かい指導ができる 間接指導で子供の自主性が育つ 地域に密着した学校が多く、地域の人々との交流やふるさと学習がしやすい 必然的に発表や役割分担など活躍の場面が多くなる | 学年の人数、学校や学級の男女比率に偏りが出やすい 人間関係が固定化しやすい よい意味での競争意識が育ちにくい傾向がある 活躍場面が多すぎて逆に負担になる可能性がある |
男女比の偏りは今の長女の学年に於いても目立つので、現在進行形で実感していることです。女の子が強そうなので男の子負けなきゃいいな・・・とひそかに思っています。
でも、運動会や学習発表会で自分の子供の出番が以前よりも多く、楽しみが増えるという面はいいと思います。
ただ、その分、親の方にも役割分担や役員が回ってくる頻度が多いのも事実なので…人によって良し悪しは分かれるかもしれません。
学校統合によるメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
規模の適正化を図ることができる 学習や行事などの活性化を図ることができる | 通学距離が長くなる 地域の特性を生かしにくなる |
規模の適正化については、児童数や複式学級解消以外の問題にも対処できる可能性がありそうです。
教員が秋田県内や県北地区でどの位不足しているのかは今回調べられませんでしたが、教員不足が進む中でしっかり適正な配置を続ける上でも、学校再編は必要だと感じています。
また、地域の特性を生かしにくくなる、という懸念については、現在でも子供会単位での祭典で学校を休むということはあります。
それがもう少し大きな枠組みになるだけと感じますし、逆に太田番楽や綴子の大太鼓の祭典、筏下りなど特色あるイベントの参加人数を増やして活性化に繋げていく方で考えても良いのではないかと思います。
例えば、筏下りは今は4~6年生ですが、3校統合の場合は6年生だけとか、2校統合の場合は5~6年生とかに絞れば…やり方次第でそれぞれの特色を生かしつつ活性化に繋げられていけると思います。
個人的には…
と言うわけで、これからまた様々な意見が出てくると思いますが・・・
私としては、新校舎を鷹巣中学校近くに建設→一気に3校統合を推したいです。理由は以下に示す通り。
- 中学校に上がってからの通学路が同じ ー小学生は自転車通学はできないとして…スクールバス確保は必要も、路線バスも活用できる
- 給食センターからの配送時間が短くて済む
- 統合に伴う事務手続きが1度で済む?のではないか
- 将来的な建築コストのさらなる高騰
今後のロードマップとしては、
鷹巣東小学校の保護者・地域住民を対象としたアンケートを実施
↓
2025年度の早い段階で統合の方針を示す
ということで、同じ流れで綴子小学校・鷹巣小学校学区でも進んでいきます。
いずれにしても来年度には方針が示されるので、どのような形になっていくか、注意深く見ていきたいと思います。
今回は資料ベースで読み取れることを中心に、推測や”思います”が多分に含まれています。
もし、認識に誤りがあったり、事実と反する部分がありましたら、ご指摘くださるようお願い申し上げます。
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