春ごろに北秋田市の自宅にソーラーシステムを設置したお話をまとめておりました。
日本で最も日照時間が短い秋田県に於いて、ソーラーシステムを設置する費用対効果はどうなのか。
今回は4~10月の状況を簡単にまとめてみました。
4~10月までの電気代の状況
まずは、2022年4月~10月までの料金を、よりそうeネット・ソーラーシステム付属のアプリの履歴からまとめてみました。電気料金についてはあくまでも概算値になります。
我が家(5人家族)の実際の使用量は、夏季300kWh前後・冬季450kWh前後が平均値です。
日中の発電により、昼間(7:00~23:00)に東北電力から買う電力の量がかなり抑えられるので、実際の使用量に比べて買う量が50~65%になるため、実際に支払う料金も抑えられてきました。
電気料金の単価に上乗せされるもの
そして、夜間料金は、昼の単価に比べて約半額です・・・が、基本単価に付加される燃料調達調整費・再エネ賦課金は、昼・夜の料金に平等に掛かるので、実際は60%程度の差になります。
ただ、燃料調整費の上限撤廃につき、2022年12月から1kWh単価が3.47円→12.57円に大幅に値上げになり、この時点で夜間料金が昼間料金の64.5%程度まで差が縮まってきました。
更に来年1月にも値上げが予定されているので、この差はまた縮まってくるのかなと思います。
システム未導入・プラン変更なしだった場合…
そして下の表が、ソーラーシステムを導入せずに電力プランを従来のもので今年を過ごしていたらどうなっていたか、のシミュレーション料金表になります。
ソーラーシステムを設置しない場合、電気料金は概ね、夏は10,000円前後・冬は15,000~17,000円程度で推移していたようです。
ソーラーシステムを設置することで、月々のブレはあるものの上表①②の項目の差額としては、多い月で7,000円・少ない月で4,000円前後の節約ができました。
そして、余った電気を東北電力に売る売電によって得られた収益が④売電金額ですが…5月をピークに9月までは6,000~7,500円程度の収益がありました。
カラ梅雨にならなかった6月・雨が異様に多かった8月は、発電量自体が少ないため、売電量が少なくなってしまいました。
また、9月・10月は天候に恵まれたものの”秋の日はつるべ落とし”と諺もあるように、日照時間自体が短くなっていくにつれて一気に1日の発電量がどんどん落ちていきました。
節約分金額に売電金額を加えたものを”ソーラーシステムの恩恵金額”として合計してみました。
4月・5月の14,000円前後をピークとして、6~9月は10,000円程度、10月は6,000円程度がソーラーシステム・電力プランから得られた恩恵になりました。
得か損か⁉判定は!
結論としては・・・
現状、損しています!
上記で書いてきた内容から、電気代が浮いている雰囲気が出ていますが、システム設置も当然ただではないわけです。
詳しい金額は過去の記事にも記載していますが、月間13,000円強の金額をローンで支払っているので、今年黒字化したのは4月と5月の2か月間だけだったというオチです。
- 要因としては、夏の気温がそれ程暑くならずエアコンを使う機会が少なかった
- 8月には非常に雨が多く降った
上記の理由から、頼りにしていた7~8月の節電効果が芳しくない状況でした。
夏季でも黒字は中々達成できず、さらに11月は10月にも増して発電量が衰えて、冬(1~3月中旬)は大赤字になる見通しです。
また、我が家の構造上南向きの屋根がなく、東と西に分けてパネルを設置しているので南向きの設置に比べて発電効率が落ちる可能性があります。
とは言え、全く持ってダメという結論はまだまだ早い理由があります。
導入を決めた背景として、これから電気代がどうなるか言う部分を考えた時に、電気料金が下がる未来を想像できなかったのです。
実際、2023年12月から燃料調整費が大幅アップし、東北電力も国に値上げ申請を行い、2023年4月からは32.94%の値上げが予想されます。
これが一時的なのか長期的な物なのかは分かりませんが、電気料金が上がる傾向の方が自前で電気を作れるメリットが出てきます。
次回の記事でその辺をもう少し深堀してみたいと思います。
コメント
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[…] 前回の記事で出た結論・我が家のソーラーシステムは現状利益を生み出していない話。 […]