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【近未来のインフラ?】無人自動運転を体験してきた|上小阿仁村

施設・スポット

少し前のお話になりますが…

Instagramでフォローさせていただいている方の投稿の中で、道の駅 かみこあにで買い物をしたら自動運転車に乗せてもらえたという話を見ました。自動運転車が本格的に導入された話はニュースでも拝見していたので、興味はずっと持っていました。

 

 

人口減少・過疎化が特に急激に進む秋田県北部で、近くに商店やスーパーがない買い物難民は近い将来の大きな問題です。移動販売や乗り合いタクシーと言う取り組みもありますが、民間主導なので採算が合わないと継続が困難で、何時無くなるかという不安が残ります。

また、一番安価な公共交通の路線バスも同様で、時間や路線が減っていく流れもあり、遠くの集落に住む自家用車のない方にとっては正に死活問題になります。

そんな中で新たな地域の足として導入されたのが、上小阿仁村の無人自動運転システムです。

一回乗せて貰えないかなと思っていましたが、中々そういう機会には恵まれずにいました。

しかし、コブ杉を見に行った帰りに道の駅を除いたところ、1人200円で体験乗車が行われているのを発見しました。

 

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搭乗手続き

道の駅のレストランがある建物で受付・保険の加入を申し込み、大人1人・200円の料金を支払って車に乗り込みます。

自動運転車紹介

コチラが自動運転車そのもの。

野球のリリーフカーの立派なヤツとか、ゴルフ場のカートの長いヤツとかそんな印象があるカワイイ感じの車です。

自動運転車のスペックは以下の通り。

  • 開発:ヤマハ発動機株式会社
  • 定員:最大7人(お客さんは5人まで)
  • 速度:最大時速12km程度

燃料方式は電気式と思われます。走っている間に排気ガスが出ている様子が無かったのと、私たちが降りた後は一旦車庫に入り、充電されているようでした。

周回コース

実際に運行されているコースを選ぶことができます。

●小沢田周回ルート

所要時間:約15~20分と一番お手軽なコースです。他の2コースにも含まれているので、時間があまりないけど体験してみたい!という方にのみおススメできます。

●福館・小沢田周回ルート

所要時間:約35~40分。見所は、福館地区交流センターまで駆け上がる急激な上り坂。小さな車ですが、しっかり登っていけますし、坂の上から見られる上小阿仁村の風景は、日本の原風景的な感じです。

●堂川・小沢田周回ルート

所要時間:約40~45分。コースの中では最も遠くの堂川集落に向かう途中、約1kmに渡っては地域の方々の協力で一般車両が入らない専用区間になっています。この区間は完全無人自動運行されているそうです。

今回は福館・小沢田ルートを体験することにしました。

 

出発進行~♪

最大時速12km程度のスピードですが、結構スピードが出るんだなと言うイメージ。小走り位のスピードで村内を進んでいきます。カーブに差し掛かると、勝手にハンドルがグルグル回って曲がっていくのが面白いです。

この車が自動でコースを取れるのは、道路に敷き詰められた電磁誘導線によるものです。これを自動車のセンサーが拾って車が進んでいくのが、自動運転の肝になります。

 

ただ無人運転とは言え、地元の有償ボランティアの係員さんが1名乗り込みます。お客さんのお世話だったり、安全運行のための監視・ちょっとしたトラブルへの対応を行います。

また折り返し地点でのUターンだったり、出発の際に電磁誘導線に車を乗せたりと言うところのみ、有人運転が必要です。中々完全無人化とは行きませんが、致し方ない部分はあると思います。途中で車が行方不明になっても困りますし…。

そして、車は道の駅を起点として村役場・保健センター・診療所など、村内の主要施設を一通り回っていきます。特に診療所では段差を跨がなくても良いように、入り口ギリギリまで幅寄せを行います。

これは、電磁誘導線の敷く位置を調整すればどうとでもなるので、運転手の技術に拠らないため、ボランティアの乗務員さんの応募のハードルが下がるという側面にも繋がりますね。

 

まとめ

道の駅 かみこあにで自動運転車の乗車体験をしてきました。感想としては…

  • コンパクトで集落の細い道も楽々運行
  • 主要な施設を網羅するコースで利便性はあるも…恩恵に与れる範囲が限られている
  • 長時間乗った後は妙に疲れてしまった
  • 荷物を持って歩くことを考えると楽ではある

と、正直決して良い所づくめではないのが現状に感じました。

普通の車よりも小さいので路面状況による揺れが激しいですし、停まる時もちょっと体を振られることから来るものとは思いますが、降りた後に感じる疲労感は結構なものでした。

その為か、開始直後の状況のニュースを見ると、なかなか利用者も思い通りに増えてはいないようです。運行ダイヤも見直しが一度掛かっているようですね。

 

 

それでもコンパクトで小回りが利き、特別な技術がなくてもアテンディングができるこの技術は魅力的に映りました。

乗客を運ぶだけでなく、知り合いの元へ荷物を届けてもらったり、道の駅へ出品される農産物の輸送だったりと、地域のちょっとした物流としてのより幅広い活用も期待されています。

現状小沢田地区周辺のみで沖田面方面やもっと小さな集落はカバーしていないなど、課題はまだまだ多いとは思いますが、新しい地域インフラの先駆けとして上手く定着してくれることを願っています。

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