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びびた
画像は”ToonMe”でやってみた
秋田県北部出身。
大学進学を機に南東北で10年弱過ごし、地元に帰ってきました。
日々の出来事、地域のグルメ・イベント・スポット情報など書き綴っています。
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食べ物関連のウェイトが大きくなったので、少しカテゴリー構成を見直しています。

【コブ杉】森の巨人に会いに行く小冒険|上小阿仁村大林

毎週、秋田市⇔北秋田市の往復時に285号線を車を走らせていると、上小阿仁村の山村広場コブ杉へ案内する看板が目に入ってきます。このコブ杉は、林野庁が定める森の巨人たち百選の中の一つに選定されています。

次世代に残していくべき巨樹・巨木を中心とした生態系に注目し、代表的な巨樹・巨木を選定したものが森の巨人たち百選です。北は北海道・南は沖縄まで全国に存在していますが、既に倒木だったり枯死してしまい、実際は100本も無かったりします。また、全ての都道府県に存在するわけでもありません。

因みに秋田県内では、上小阿仁村のコブ杉を含めて9本の木が百選に選定されています。豊かで特徴的な自然が存在することが伺えます。

 

目次

アクセス

拠点:駐車場まで

●所在地;〒018-4431 秋田県北秋田郡上小阿仁村大林

北秋田市・鷹巣からのルート・所要時間

北秋田市・鷹巣のいとく鷹巣SCを起点にして出発。バイパスを米内沢方面へ進み、285号線へ乗り入れます。そして道なりに進み、道の駅・高橋旅館さんを過ぎて五城目町との境近くで件の看板が見えたら、案内通りに右手へ折れます。

道なりに進んでいくと、更なる案内板を発見。ウッカリ一度通り過ぎてしまいましたが、戻って更に奥へ車を進めていきます。

道路は車は余裕ですれ違える位の広さで、路面も状態は悪くないです。急に自然色が濃くなるようで、ヤマバトだったりキセキレイ(キビタキかも?)らしき鳥も道路に居たりと、あまり里では見ない鳥とも遭うことができました。

 

拠点となる広場まで片道で約40分の道程です。駐車スペースは無料で利用可能で、約10台は停めることが可能な広さです。

 

遊歩道~天然秋田杉の森へ

山村広場からは人工秋田杉天然秋田杉を周遊するコースがあります。全て回ると徒歩30分くらいの道程になろうかと思いますが…今回は片道10分の最短コースを取りました。

その理由は・・・

クマの異常出没を知らせる看板が…見たところ最近造られたものではなさそうなので、今の実際は分かりませんが、あまりゆっくり周遊するのは正直怖かったです。

という訳で、クマ除けのベルを準備して向かいました。ホームセンターで980円+消費税で購入できます。音を鳴らすことで人間の存在を知らせて、クマが近寄らないようにする目的があります。

しかし、一度人間の味を覚えてしまったクマだと弱いのを知っているので、却って近付いてくるとのお話も…。何事も過信は禁物、そして人的被害が出ている時はその場に近寄らないというのが一番です。

遊歩道は獣道的なものではなく、しっかり人間が歩けるものでした。雨後は兎も角も、晴れ間が続いている間は特段トレッキングシューズが必要なわけでもなく、スニーカーでも十分進んでいけます。

道中には様々な植物の群生が見られます。特に多いのが、矢車草だったりその他のシダ植物。基本的に湿地に見られる植物が多く見られます。それぞれに植物名の名前が書かれた札が建っているので、その方面に明るくなくても分かるのが良いです。

因みに、ボンナ・シドケ・アイコ・ウワバミソウ(ミズ)などの札も見られますが、この領域では山菜などの採取は禁止されています

水辺には卵から孵ったばかりのオタマジャクシもたくさんいたりと、色々発見があります。

何かが棲んでいそうな木の洞も。この時は何もいませんでしたが…巣には丁度良さそうでした。

天然秋田杉の森へ

山村広場から約500m。ちょっと山登りをして、天然秋田杉の森へ到着しました。約700本もの秋田杉が存在しているようです。

この林のNo,1巨木は夫婦杉です。他にも夫婦杉は何本もありました。

実際にどのように数えているかは定かではありませんが、特に大きいなと思う木の根元には、樹の高さだったり、幹の太さだったりとランキングが表記されています。最も大きいものでは樹高が約56m・幹の太さが222cmとありました。

天然秋田杉の森とは言っても、他の広葉樹も見ることができます。そして、全く手付かずの物ではなく、これまでに調査のために2回ほど間伐が入っているそうです。元々、針葉樹と広葉樹のバランスが良い天然林が人間の手によって磨かれた…そんな美しい景観を進んでいくと…。

東屋とベンチとテーブルがある休憩スペースへ到着。そして東屋のすぐ横には…

森の巨人:コブ杉が立っていました。

大きさは高さ40m・太さもそれほどでもなくと、この森の中でも特筆すべきものではありませんが、間近で見た時の特徴的な姿・迫力は他の物とは全く違います。とても異質な存在で、畏怖さえ感じてしまいました。どういうことでこういう姿になったのか…病気と闘った後だとか、学術的には説明は付くのでしょうが、それを説明されているサイトは見つからず…文献を当たってみようと思います。

因みに、コブの裏側は意外と普通の成長をしていたりします。何故反対側だけが肥大していったのか、興味は尽きません。

そして、休憩広場から少し奥に下ったところには、国立博物館で展示されている秋田杉の標本になった木の切り株が残されています。右下が実際の展示の様子ですが、輪切りにされて凄い状態になっているのが分かりました。

 

まとめ

上小阿仁村・大林の国有林内にある、森の巨人たち百選・コブ杉を見てきました。

  • 自然と人間の営みの調和が美しい天然秋田杉の森
  • こういう姿に神性を見るのが日本人なんだと思う
  • クマ除けの装備は必須。できるだけ大人数で

誰も来ないかなと思いきや、帰り道でレンタカーでいらしたと思われる方々と出会い、軽くですが挨拶を交わさせていただきました。私自身も今まで見に来る機会がありませんでしたが、県外からも観光にいらしている様子が見て取れました。

ただ、他の人と出会って凄くホッとしたのは、やはりクマの存在が気になるから。熊除けのベル等は必須ですが、できればもっと大人数で来るとある程度安心して見て回れるのかなと思いました。見に行く価値は十分ありますが、やはりここは安全第一で行きましょう。

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