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【画家 永沢碧衣さん】地域文化に根差した絵画に心が鷲掴みされた

イベント

北秋田市に限らず秋田県北の内陸部は、盆地の中の街が多いためか、寒暖差が大きい傾向にあります。

体的には平均的な方がいいんじゃないかな?

とも思いますが、夏でも夜には気温が下がってくれるのでエアコンも24時間必要なわけではなく、その寒暖差が美味しい農作物を作ってくれるという恵みも甘受しています。

そう言った立地にあるため、この時期はあちらこちらで濃い霧が発生します。

先日夜に外に出た時の様子がコチラ。

霧の発生をうまく捉えられているわけではないですが…20時くらいにはもう街中に広がっています。当然、視界が悪くなるので、運転や歩行には注意が必要になるのですが、幻想的な雰囲気を楽しむこともできるので、結構私は気に入っています。

そんな地域に住んでいる私ですが、最近とある画家さんのファンになってしまいました。

それが【永沢 碧衣】さんです。

 

略歴

生年月日1994年
出身地秋田県横手市山内(旧:山内村)
出身校秋田公立美術大学 アーツ&ルーツ専攻

展示会は2014年からスタートし、【上小阿仁プロジェクト】にも2017~2019年の間参加されていたようです。

ただ、残念ながら私が行ったのは、2018年は旧・沖田面小、2019年は旧・八木沢分校会場だけだったので、丁度反対になっていたんですよね。

当時の作品も公式サイト等で見ることができますが、比較的解釈が難しい(私だけかもしれませんが)作品群の中にあって、直感で楽しめる作品である印象です。

 

現在は、狩猟免許を取得され、山に入りながらマタギ文化と関わりながらその体験を絵にするという活動をされています。

また、父親も運送用の緩衝材を材料に立体像を制作。今年6月に親子展【生命のとらえかた】も開催されていたようです。

正直、知るのが半年遅かった…と少し後悔があります。

  

阿仁公民館での個展【霧中の山に抱かれて】

マタギ文化に触れる中で、阿仁との行き来もされていた永沢さん。彼女の個展が阿仁公民館で開かれていることを知ったのは9月のこと。

ずっと行きたかったものの、仕事や行事の都合で最終日まで身動きが取れず。その最終日も、午後から授業参観があったため、午前の少しの時間での強行軍でした。

9時くらいに家を発ったものの、そこは霧の街・北秋田市。日光が差しながらも、山の間々は霧が立ち込めていました。これから見に行く絵の雰囲気もそのままの行程です。

今回の会場・阿仁公民館へ到着。

来訪帳は2冊目も半ばに。会期中は多くの方がいらしていたようです。感想を書くノートも絶賛ですし、本人の制作メモ?のようなスケッチブックも置いてあり、実際の描写に至るまでの考えが色々記されているのが面白いです。

何故かやまぶんさんのプリンと、高橋旅館さんの深山いなりも備えられていました。

 

今回の展示作品は5点。

一見少なく感じられますが、どれも迫力満点の対策。大きな熊が山中の霧をかき分けえて歩いている様子は迫力だけではなく、”恐怖”さえ覚えるほどでした。

題名露わる者2018年制作

ただ、よくよく見るとそれぞれが単なる熊ではないことが見て取れます。

下は今回1番の大作【山景を纏う者】のアップ。

熊の毛皮は針葉樹・広葉樹が混ざり合う森になっており、その頭頂部には神社が見られます。

個人的な浅い解釈ですが、熊-森-人の営みって切っても切れない”三位一体”的な意味なのかなとか思いながら眺めていました。そんな感覚で見ると、頭の位置にお社が建っているのも作家さん的には意味のある事と思えてきました。

生意気言ってスイマセン。

 

まとめ

秋田県横手市出身の画家【永沢 碧衣】さんの個展・霧中の山に抱かれてに行って来た感想をまとめてみました。

  • 霧の深い北秋田市
  • 地域に根付く”マタギ文化”
  • 街を外れるとすぐそこにある森・里山

という土地柄と相まって、少ない作品点数にもかかわらず、非常に見ごたえのある個展でした。また、公式サイトでも作品を見ることはできるのですが、その圧倒的スケール感は実物を見ることでしか感じることができないものでした。

最終日は永沢さんも在廊されているとのことでしたが、残念ながら私たちが行った時間にはまだいらしていないようでした。1週前にはトークイベントなんかも開催されていたようなので、次回の展覧会には予定を合わせて伺ってみたいと思います。

すっかりファンになってしまいました。これからも新作を楽しみにしています。

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