【かみこあにプロジェクト】里山と現代アートの融合｜秋田県上小阿仁村

国道２８５号線・上小阿仁村～五城目間を夏に車を走らせていると、至る所でかみこあにプロジェクトと書いた旗を目にすることができます。ずっと前からあるものではなく、ほんの最近・２０１２年から始まったイベントです。

とは言え、具体的にどんなイベントなのかは旗には書いていないので、始まった当初は何だか分からずに通り過ぎていたのです。気にはなりつつもつい見過ごしていた感じです。

その中でも、昨年ようやく会場に足を運ぶ機会を作り、作品を見てきました。

 

かみこあにプロジェクトとは？

(抜粋：2019かみこあにプロジェクトパンフレットより)

今日もちょっと覗いてきましたが、如何せん猛暑のため４歳の娘を連れて歩くのが厳しく、すぐ断念してしまいました。また後日に見て回ろうと思います。取り合えずは昨年の様子を抜粋して各会場の概要を紹介していきます。

 

棚田（八木沢集落）

北秋田市方面から向かって一番遠いのが八木沢会場（棚田）です。私たちはココから先に見て、戻りながら他の会場を見るパターンにしています。

国道２８５号線を秋田方面へ、最早木に飲み込まれそうになっていましたが、ラーメンショップ跡地を右に折れたところが八木沢会場への入り口です。この地点から会場まで約１０ｋｍですが、車がすれ違うのが難しい位の細さと曲がりくねった道のため、体感的に凄く長い時間に感じます。

八木沢集落の入り口。

初めて来たときはタイムスリップしたかのような感覚がありました。８世帯１４人（平成３０年４月時点）が住む集落で、地域おこし協力隊・集落支援の方もこちらを拠点に活動されているようです。

山奥にある集落ですが、田んぼは青々としてほとんど休耕田がありません。

郵便業務を請け負っているお家もあり、犬が猛暑で(*´Д`)ﾊｧﾊｧ言っていました。

八木沢会場の案内所・八木沢公民館に車を停めて集落内に点在するアートを見て回ります。廃校になった沖田面小学校・八木沢分校時代の児童が書いた絵や、あいさつの標語があったりと当時の息遣いを感じることができます。

公民館内では、上小阿仁村特産のこはぜや食用ほおずきを使ったお土産の販売や、カフェも楽しむことができます。

しそジュースは、赤しそを砂糖で仕上げた特製のシロップから作って貰えます。作品を見て回る前後の一休みにピッタリです。他にも、地元で採れた野菜をたっぷり使ったカレーも提供されていました。

集落内ギャラリー

集落をゆっくり回って約小一時間の鑑賞になります。車で動けないこともないのですが、通行止め箇所もあり、徒歩で回った方が効率が良いです。集落内の人気もありますし、何組かのお客さんは常に歩いているので、クマの心配もそれほどありません。

会場イベント

８月３１日には、棚田の舞台で八木沢番楽の競演が行われます。

住民の50％が６５歳以上の高齢者である限界集落の側面も持つ八木沢集落で一旦は断絶した伝統芸能ですが、２０１０年に地域おこし協力隊の方々の働きかけで復活を果たしました。

元々は、隣接する北秋田市阿仁の根子地区から移住してきたマタギが拓いた集落のため、根子番楽との繋がりもあります。是非一度見比べてみたいですね。

 

一旦まとめ

今回はかみこあにプロジェクトの１会場・八木沢集落をざっくりと紹介しました。

他にも廃校（沖田面小学校）・道の駅かみこあにと２会場ありますが、じっくり見て回ろうと思うと丸１日必要となります。今日のところは、やまぶんさんのプリンを買うついでに寄った感じなのでじっくり回って見ることもしませんでしたが、後日お盆の疲れが癒えたら改めて他の２会場も訪ねてみます。

昔ながらの山村と現代アートの融合ってなかなか考えづらいのですが、なんか違和感なく溶け込んでいます。

人によっては（実のところ私もですが）解釈・理解が難しいのがアートとも言えますが、各作品の前には、作者紹介と制作意図が説明されているため、少しは近付ける感は持てました。

約１カ月の長い開催の中も様々なイベントもあり、徐々に出来上がっていく作品もあります。是非一度足を運んでみて下さい。

 

会場・開催日時

●開催日程；

８/１０～９/８

●開催時間；

9：00～17：00

●会場；

◆八木沢会場ー八木沢集落

〒018-4401 秋田県北秋田郡上小阿仁村沖田面西山下３−７

◆沖田面会場ー旧沖田面小学校

〒018-4401 秋田県北秋田郡上小阿仁村沖田面野中

◆小沢田会場ー道の駅かみこあに

〒018-4421 秋田県北秋田郡上小阿仁村小沢田向川原６６−１

●ウェブサイト；