昨年から二ツ井町での仕事をいただき、きみまち阪以外のスポットや街の魅力に触れるきっかけとなっています。
その中でも特に魅力的に思えていた場所が【銀杏山神社】です。
写真の写り進行方向とは逆ですが、きみまち阪を通り過ぎて二ツ井町内へ。七座山と米代川を眺めながら川沿いを進み、銀杏橋を渡って対岸へ。
二ツ井小学校に入る通りの並木も銀杏です。その道を案内板の通りに進むと、目的地の神社に到着。
明確な駐車場の案内はないので、空いたスペースに車を停めて境内に入ります。
神社の謂れ
大和朝廷時代、東征のためにこの地を訪れた阿倍比羅夫が勝利を祈願して建立したのが始まりです。どこかで聞いた名前だなと思っていたら、北秋田市の綴子神社の由緒でも出てくる逸話でした。
綴子神社神社の建立が西暦659年頃に対して、銀杏山神社は何と西暦658年頃と、誤差はあるかもしれませんが更に歴史深い神社と言えます。
神社の名前にもなっている境内の三本の大銀杏は、この頃に植えられたとされていて、実に樹齢1,300年を超えると言うロマンがある話です。
文化二年(西暦1802年)には、菅江真澄も訪れて「みかべのよろい」に銀杏の絵と文を書き記していますし、また昭和31年には秋田県指定の天然記念物として認定されています。
主祭神
見どころ
境内
狛犬2頭ににらみつけられながら進みます。ここの狛犬は目力や迫力がすごいですね。
途中にもお休み所・お社があります。
ご挨拶をしないのも申し訳ないはもので、大銀杏に向かう前にお参りをしてきました。
お社の扉を開けた先にお賽銭箱があります。また来訪帳も準備されているのですが、コロナウィルス対策で手水所は簡素化に、鈴がついている紐も触ることができませんでした。
大銀杏へ詣でます
順路に沿って歩いていくとすぐに大銀杏の姿が見えます。
手前右側が”乳柱のイチョウ”、奥左側が”連理のイチョウ”と呼ばれています。それぞれをスマホのパノラマ写真機能を使って下から上まで撮ってみました。若干上の方が荒いのはカメラ性能の限界です…
”乳柱のイチョウ”は、枝元から気根が乳状に垂れ下がり、その先端から樹液が滴ることから、お乳の少ない女性が願掛けするとお乳が出るようになると信じられていました。
江戸時代には、藩主・佐竹候の奥様も祈願に詣でて願いがかなったことから、佐竹氏の家紋を使うことを許されたという伝承があります。
まるでRPGの世界!?
”連理のイチョウ”は、男銀杏と女銀杏が枝状に結び付いていることから名づけられています。
晴れた午後には、その間から太陽が差すので神秘的な光景が見られます。また、その下の祠も非常に絵になりますね。RPGゲームだと終盤で重要なアイテムが隠されているスポットでありそうです。
こちらは、二本のイチョウの周りを息を止めて8の字に3周すると願いが叶うという伝承があります。
まとめ・アクセスなど
能代市二ツ井町仁鮒の【銀杏山神社】に行ってきました。
今回の来訪は10月31日・11月7日の2回でしたが、完全な見ごろにはもう一息といったところ。定期的に二ツ井観光協会様のTwitterアカウントでも様子をお知らせしているので、確認してみるのもいいかもしれません。
本日(11/9)の銀杏山神社の大銀杏の様子です。
— 二ツ井町観光協会 (@futatsuikankou) November 9, 2021
14日の自然観察会の日は黄金の絨毯がもっと厚くなっていそうな予感…!( ⊙᎑⊙ )#二ツ井町#nature#アキタグラム#秋田カメラ部#秋田県#能代市 pic.twitter.com/nSX8q43WEp
見ごろは11月中旬~下旬とのこと。ただ、11月9日から荒れ模様で雨が続いたせいで、一気に散っていないかが心配なところです。
きみまち阪は結構賑わっていましたが、こちらのお客さんは2~3人程度で静かな気分に浸れました。また今週末、晴れたら伺ってみようと思います。
●所在地・地図
〒018-3113 能代市二ツ井町仁鮒字坊中146
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