先週の木曜日に大館市有浦に【唐揚げ専門店 まつむら商店】がオープンしました。この屋号を掲げたお店としては、これで4店舗目、秋田市以外の地域へは初出店になります。
まつむら商店という屋号は、元々はラーメンの佐々木屋やまると等で知られる有限会社マックエンタープライズの中食ブランドです。
しかし、大館店はフランチャイズの形をとっており、経営は株式会社乳井石油さんが行っています。乳井石油さんはガソリンスタンドだけでなく、トマト&オニオンや赤から、お好み焼き道とん堀、牛角など大館の外食のメジャー処をしっかり握っています。かなり手広くやられておりますね。
元々はタヴェルナオリーブと言うイタリアンのお店があったところでしたが、先日惜しまれながらも閉店。気になる存在であったものの、残念ながら結局行くことはありませんでしたが、その建物に居抜きで入りました。
店内・メニュー
メニューは、看板商品の鶏の唐揚げとお弁当に分かれます。メニュー札にも書いている通り、甘辛味の唐揚げやチキン南蛮のお弁当もあるようですが、開店から1週間は醤油からあげ単品と弁当だけの提供とのことでした。混雑が予想される間は、品揃えを絞って事故やミスを防ぎつつ、提供時間を少なく抑える作戦のようです。
予め新聞広告などにもその辺を明記してくれていたので、行ってからガッカリということもなく良かったと思います。
お弁当を買ったお客様限定ではありますが、お味噌汁の無料サービスがあります。蓋もしっかり閉まりますし、袋も貰えるので余程ひっくり返さない限りはこぼれる心配もないですね。
食べてみた!
あいもり弁当(ご飯普通盛り)をオーダーしました。お値段は550円+消費税で594円です。持ち帰りなので消費税は軽減税率8%が適用されます。ご飯大盛りは50円増しになります。
中身は、とっても大きな醤油唐揚げと塩唐揚げ2個ずつが目につきますね。ご飯も普通盛りとは言え結構ボリュームがあり、唐揚げで隠れてしまっていますが、付け合わせもキンピラごぼうとキュウリの柴漬けが入っています。(付け合わせはいつも同じということもありなく、不定期で変わるとのこと。)
まつむら商店では、唐揚げは1個・2個…とは数えずに、1貫・2貫…と数えていきます。その辺のスーパーで売っている鶏の唐揚げと大きく違うのは、まずは見た目・大きさです。目安としては1貫あたり65g位でメニューに記載しているのですが、あまりにも大きいのが入っていたので思わず測ってみました。
すると…間違いなく60g以上、そして一番大きなものではなんと、、、90gもありました!スーパーで販売している唐揚げの1個当たりの鶏肉の重さは大体25~35gなので、単純に2倍から3倍の大きさです。それが4個入っているので、スーパーの唐揚げで換算すると10個くらい食べることになりますね。
以下ではそれぞれの味付けの唐揚げについて紹介します。
醤油唐揚げ
鹿角市にある福寿ブランドで名を馳せる、浅利佐助商店の百年蔵生醤油を使用した漬け込みダレが特徴です。
百年蔵生醬油は、仕込みの際に塩水の代わりに国産丸大豆醤油を使う再仕込み醤油の仲間で、非常な濃厚な味わいの醤油です。大豆も米麹も秋田県産の物を使う徹底ぶりです。手間もコストも掛かるために、作っている醸造元が無くなって来ている再仕込み醤油ですが、実は塩分を抑えつつ重厚な醤油の風味を出せるもので、個人的に今注目している調味料です。
そして醤油の他に感じる風味は紛れもなくニンニクですが、食べた後の口がニンニク臭くはなりません。その秘密は、青森県産(ニンニクの名産地!)の無臭にんにくを使っているためです。これらをベースに丸1日以上じっくり漬け込むことで、濃い味を出しているようです。
ただ、人によってはしょっぱ過ぎるという感想もあるようで…。個人的にももっと漬け込み時間が短くても良いのかなと思いました。90gの大きな醤油唐揚げだけでご飯が食べきれてしまう悲劇が起きました。
旨塩唐揚げ
コチラの塩唐揚げは、醤油よりも軽い感じで食べられます。塩味は衣の下から肉の表面にかけて感じられ、肉の中心部までは到達していないようです。更にはこちらはニンニク不使用。食べた後の口臭はもっと気になりません。
でも、それじゃ味が弱いんじゃ・・・
と思われる方もいらっしゃる可能性がありますが、表面で塩味を感じながらじっくり噛んでいくことで、鶏肉自体の味をしっかり感じることができます。タレの味を楽しむ醤油味に対して、鶏本来の味を楽しむ旨塩味と言った使い分けをしてみましょう。
衣はこちらも固めのザクザク食感です。お弁当のフタが閉まらないのは、この食感を維持できるので逆に良いです。しっかりフタを閉めてしまうと、お弁当容器の中で水蒸気が回ってしまい、ザクザク食感が台無しになってしまいます。
まとめ
大館市有浦に先日11月18日にオープンした【唐揚げ専門店 まつむら商店】のあいもり弁当を食べました。
弘前からの刺客・こばしょぐさんに続いての唐揚げ専門店のオープンで、俄かに唐揚げづいてきた大館市です。他にも、昔からのほっかほっか亭の唐揚げも人気ですし、○わ弁当さんにも池内食堂さんやめし屋さんにも持ち帰りの鶏唐揚げがあり、選択肢がかなり多くなりました。
それぞれに特徴があり、美味しさの傾向も違います。いろいろ食べてみて、自分好みの鶏唐揚げを探してみてはいかがでしょうか?私の仕事は、これら専門店に負けない味を作ることだったりしますが、ハードル高いなぁ…と思います。
営業情報・アクセス
●営業時間;
11:00~21:00
●定休日;
なし(年中無休)
●電話番号;
0186-99-0023
●住所;
〒017-0043 秋田県大館市有浦3丁目4−15−1
駐車場;6台程度のスペースがありますが、歩道の縁石でちょっと出入りが大変だったりします。出入りは慎重に行いましょう。
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