【きりたんぽまつり】お祭りの裏側をちょっと紹介|大館市

イベント

先日、10月12日~14日の3連休で本場大館・きりたんぽまつりが開催されました。今年は3日間で11万5千人(主催者発表情報)ものお客さんが会場のニプロハチ公ドームに足を運びました。

台風19号の接近も有り開催自体が危ぶまれたものの、そこは屋内イベントの強みで一部の外のイベントは中止しましたが、3日間ほぼ予定通り開催することができました。初日こそ台風の影響で大雨に遭って2万人に留まったものの、2日目は5万5千人、最終日は4万人(他の日よりも3時間早く終わる)という内訳だったようです。

最終日のニプロハチ公ドーム・晴天が清々しいが吹く風は秋の冷たさ。

本来であれば、遊びに行ってその様子を紹介したいところでしたが、ここ数年は出展者側に居ります。ただ只管スープを舐めたり足したり、具材を茹でたりしているので、このイベントだけは詳細をレポートできません。

しかも今年に限っては、前日に風邪を引いてしまい発熱。初日・2日目は何とか頑張ったものの、胃痛が酷すぎて最終日も離脱することに。大事を取らせてもらったため、肝心の準備・撤収も居られなかったため、出店者の裏側もあまり語ることができないのが残念ですが、それでも数少ない情報の中で纏めてみます。

 

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準備~開場を待つ

出店者の準備は前日の午後から始まります。決められた時間内ではドーム内に車両の乗り入れが可能。当日以降はドーム裏の通用口からだけの搬入ですが、ドームの床が柔らかいために、荷物を乗せた台車を押して歩くのが非常に重労働です。足が本気で攣りそうになります。大荷物はこの時間に一気に運んでしまうのが良いです。開場前の準備。早いところは7時半から始まります。

ただ、既に飲食スペース用のテーブルと椅子も配置されているので、車の通るスペースは非常に狭いもの。そのために極稀にですが、テーブルやいすを薙ぎ倒してしまう車が居ます。交通事故はドーム内でも起こり得ます。

初日の開場前には大館消防署の巡回が入ります。基本的には調理のための火器を常に使うお祭りなので、ブース内の火器配置に危険がないかどうかの厳しいチェックが入ります。危険個所が見つかった場合は、具体的なアドバイスを頂けるのでありがたいですね。

 

きりたんぽ鍋も様々

ひと口にきりたんぽ鍋と言っても、値段も製造から提供までの過程は出店各社様々です。

具材・製法

きりたんぽ鍋の具材と言えば…

  • 必須 たんぽ(手で千切るのが王道)
  • 必須 舞茸
  • 必須 ごぼう
  • 必須 鶏肉(比内地鶏なら完璧)
  • 必須 ねぎ
  • 必須 セリ
  • 選択 糸こんにゃく
  • 選択 油揚げ
  • 選択 鶏団子
  • 選択 里いも
  • 選択 鶏モツ(内臓)/キンカン

必須の6種類は崩れないところですが、他の具材については地域や家庭によってもかなりバリエーションがあります。我が家はごくごく普通に必須6品+糸こんにゃくですが…

初代・2代目グランプリ受賞のベニヤマ荘のきりたんぽ鍋は、鶏モツを煮込んだ濃厚なダシで特徴を出しています。人によっては邪道と捉える方も居りますが、元々は料亭で食べるものではなく、山野で食べられていた料理です。。結果的に栄養たっぷりで美味しく食べられれば私は良いと思います。

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こちらは大館駅前に店舗を構えるとりびあんのきりたんぽ鍋です。ココのたんぽは、淡雪こまちというお米で作られています。淡雪こまちはふっくら・モチモチ感が特徴の、うるち米とモチ米の中間種とも言える品種です。

あきたこまち自体が粘り気が強い品種のため、潰して煮込んだ後の大きな違いを見出すのは正直難しいですが、お米にも拘りを持って臨んでいるお店もあります。

余談ですが、元々はササニシキでたんぽを作るのが本道だったようです。ササニシキと比べてみると違いが良く分かるかもしれませんね。

1杯の値段

こちらはベニヤマ荘さんの鍋

今回の食品関係の出店者・約80店舗の内、きりたんぽに関係したメニューを提供していたお店は約20店舗。全体の25%程度でした。純粋なきりたんぽ鍋を提供していたお店の1杯相場は600円±100円でした。

内容量は、きりたんぽ1本分が目安ですが、年々各社とも野菜など具材で盛りだくさんになってきている様な気がして、1杯でお腹が膨れてしまうような感じがします。

1人で何種類か買って食べ比べするにはちょっとシンドイ感じですが、家族で来てシェアしながら食べる分には良いですね。

 

グランプリをもっと活性化できるか?

昨年のフィナーレの様子。この1時間前にきりたんぽグランプリの表彰が行われた。

最終日にはきりたんぽグランプリの表彰式が行われます。今年の参加数は12店舗。その中でグランプリ・準グランプリが争われました。今年の結果が以下の通りです。

グランプリ レストランいずみ

準グランプリ 味の工房 戸沢
準グランプリ 北秋くらぶ
準グランプリ ベニヤマ荘

白沢通園・レストランいずみさんが昨年に続いての2連覇を果たしました。準グランプリの北秋くらぶ・ベニヤマ荘さんも流石の受賞ですが、今回は北秋田市から参加の味の工房・戸沢さんが受賞されました。受賞されるところが固定化されつつある中で、ちょっとした風穴が空いた感じです。

 

評価方式は?

前売り券を購入したお客様には投票権が配られます。お客様が実際に食べたアンケートに記入して、その平均点で争われます。単純に販売した量ではないことは留意が必要です。

過去のグランプリ受賞店にはネームバリューも付くために、開場から行列ができるようになります。

行列の出来かたには各ブースの提供スピードにも関係してきますので、純粋な人気が全てではないのですが、人間の心理としては、行列が出来ているところが美味しくて人気があるんだろう、と思ってしまうもの。その点に於いては、年々格差が広がっていくような気がします。

ただ、人気が出てしまいたくさん提供しないといけなくなると、味のブレを抑えて美味しさを維持するのが大変になります。その面で、ずっと高評価を維持している受賞の常連さんは凄いですね。

 

きりたんぽを食べなくても良いお祭り?

上記の通り、きりたんぽ関連品の出店ブースは全体の25%程度にとどまっています。しかも地元民としては、きりたんぽはいつでも食べられるので、このお祭りで敢えて食べる必要もなく、その他の目新しい食べ物に目が行ってしまうのも事実。

故に、如何に県外の食べたことのないお客さんを引き込むかが、きりたんぽを県外に売り込めるかが重要になると思います。

主催者発表では、今年は八戸ナンバーの車が多かったらしいですが、私がお話したお客様では茨城からいらした方も居ました。遠路はるばる来られる方を、総合的に大館でおもてなしできるのが今後のリピートにも繋がりそうです。

そういった面で、石田ローズガーデンの秋祭りや、秋田犬の里の存在が重要になってきますね。お祭りのあとはコチラで楽しんでもらう…そんな目安コースの案内もパンフレットにあると良さそうです。

 

部門増設は?

ここで食べなくても良い地元民とは言え、変わり種には目移りしてしまうもの。

最近、色んなところできりたんぽの派生メニューを見かけるようになってきたため、変わり種グランプリがあっても新たな意欲や食べ方の創出に繋がるのではないかと思います。以下に今回見かけた一例を載せます。

  • 味噌味のきりたんぽ鍋
  • きりたんぽドッグ
  • ぶたんぽ(肉巻きたんぽ)
  • きりたんぽラーメン
  • カレーたんぽ鍋

きりたんぽの原料はあくまでご飯なので、基本的には何にでも合わせられるものです。そういった意味で、創作きりたんぽ料理部門のグランプリがあっても良い気がします。新しもの好きでも最終的には保守に戻るのが秋田県民でもありますが、何か新しいことはやっていきたい。

 

敢えて対立を煽る?

きりたんぽの本場は大館発祥の地は鹿角の他に、あまりメジャーではないのですが元祖は北秋田という謳いが実はあります。私も誰がいつ言い出したかも未だによく分かっていませんが、確かにあるようです。多分、マタギ文化の関連とは想像しています。

お互いの良い所を持ち寄って一緒に文化を盛り上げていきたいところではありますが、グランプリだけは敢えて妖怪ウォッチの三国志的に対立を煽って競争を促す図式を作っても面白そうです。

具体的には、大館・鹿角・北秋田から出店されるお店をチーム化しての総合点・または平均点で争う形式が考えられます。純粋な鍋だけだとあまり出店数が限られてしまうので、上記のようなバリエーションメニューも評価に加える感じで良ければ、大分絶対数は増えるのではないでしょうか。

出店スペースもまとめたりして…大館勢が圧倒的に数の麺では強そうですが…。能代・五城目あたりからもだまこ鍋で参戦が来たら、最早戦国時代への突入です。

 

まとめ

本場大館・きりたんぽまつりについての勝手な妄想を膨らませてみました。

出店側の立場としては、グランプリで勝つ・負けるは別として、きりたんぽを知って・食べるためのイベントであってほしいという願いがあります。集客のために止むを得ない面もありますが、年々きりたんぽの出店業者の数も割合も減っていく中で、単なる食フェスで終わらない為にと僭越ながら考えてみました。

折角、秋田のご当地メニューとして全国の鍋メニューでも上位の認知度を誇るきりたんぽ鍋。その消費拡大のためにも、このお祭りがもっと有意義なものになると良いですね。

 

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