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びびた
画像は”ToonMe”でやってみた
秋田県北部出身。
大学進学を機に南東北で10年弱過ごし、地元に帰ってきました。
日々の出来事、地域のグルメ・イベント・スポット情報など書き綴っています。
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【鹿肉解体体験】ジビエについて学びながら美味しいお肉をいただく|北秋田市

この間の日曜日、北秋田市コムコムで行われた鹿肉解体の体験会に参加してきました。

16代目マタギでもある、地域おこし協力隊・松橋翔さんを先生として、農作物や野山における獣害、有害動物の駆除、ジビエとしての利用の実態などについて知ることができた上で、実際に鹿肉を切り分ける作業を通じて、色々考えさせられました。

今日も今日とて、学校から熊の目撃情報が頻繁に寄せられ、特に東小学校の近辺に出ているので、車での送迎になったりと、熊ばかりに意識が行くのですが、他にも有害な動物がいることを忘れてはいけませんね。

今回は、学んだこと~実際の様子をまとめてみました。

目次

申し込みの流れ

この催しを知ったのは、Instagramのポストだったと思います。XまたはInstagramでも情報が発信されるので、アカウントをフォローしておきましょう。

ポストを追っていくと、渓流釣り体験や阿仁での川遊びも行われるようなので、フォロー・通知設定しておくことをお勧めします。

最近、娘が休みの日に家に居がちなので、外に連れ出す理由が欲しくて、さっそくQRコードから飛んだサイトで申し込んでみました。

実は…裏の方をきちんと見てなかったんですよね。

1人8,000円かかることを前日まで失念していて、ちょっと青くなっていました。

学ぶ

写真はAC写真様から引用したイメージ画像です

獣害の現状について知る

熊やイノシシ、鹿の目撃数はここ数年で急増しています。

北秋田市で話題になるのは、熊>>>猿=イノシシ位の認識でしたが、鹿までいたのは驚きでした。

農業被害額については、令和5年度全体で約164億円、その内熊は約7億円と全体の4%位にとどまっているとのこと。

それよりも、熊を基準にすると、鹿は10倍・イノシシが5倍くらいの損害を与えている現状は、数字で見ると被害の大きさを改めて思い知らされます。

熊の人的被害に注目が行きがちな秋田県内ですが、これから鹿やイノシシの駆除も大事になって来そうですね。

ジビエへの利用

写真はAC写真様から引用したイメージ画像です

日本で捕獲された個体のうち、鹿で約10%・イノシシで約5%程度が食用になっているとのことです。

これは、捕獲された個体のうち、食肉処理施設に持ち込まれて適切に処理・流通された頭数の割合とのことなので、個人で捌いている方もいると思うので、もう少し実際は高そうですが、それでも以外に少ないと思いました。

食用への転用が低くなっている理由は、主に以下の2つ。

  • 処理施設が少ない
  • 需要が上がらない

それらから派生して…

  • 処理施設が少ないので、流通量が上がらない
  • 流通が少ないので、お手頃な値段になりにくい・馴染みがないので余計に手に取りずらい

という図式なのかなとぼんやりと考えていましたが、こういった体験会を通じて食べながら学ぶ機会があることは非常に良いなと思いました。

一次処理

下処理場は、現在秋田県には2軒北秋田市阿仁・木村精肉店、大仙市協和・ジビエ工房)あります。

隣県を見てみましたが、青森県・岩手県にもそれぞれ2軒、宮城県には4軒、山形県に1軒あるようです。

松橋さんは岩手県の下処理施設で修行されていたとのことで、そこの作業風景を映像で見させていただきました。

血抜きされた状態で搬入されたところから始まり、あまりスプラッター的な画像は出てこなかったので、娘もちょっと笑いながら見ていました。

家畜の処理の風景も見たことがないので比べるべくもないのですが、ほぼ手作業で解体が進んでいくのは驚きでした。

解体してみる

今回は、一次処理された肉を更に部位ごとに骨から外して切り分けていく”二次処理”を体験してきました。

使用した部位は”上半身”で、前足あばら部分でした。

こちらが前足で上手に解体すると、肩肉・すね肉になります。

松橋さんと相対した形で、参加者が代わる代わる工程を進めていきました。

私も鶏ももレッグは仕事で触っていたりするので、骨に沿って切り離していく感覚は分かるのですが、骨の付き方やコブの大きさが全く別物なので、中々難しかったです。

参加者の中に調理師さんがいらっしゃいましたが、やっぱり熟練の技で動きが全然違いました…

続いてあばら肉の解体。

こちらは上手くやると、ロース肉(サーロイン含む)と焼き肉でいうカルビの部分に切り分けられます。

大きい塊なので、中々大変そうでしたが、あばらに沿って切り込みを入れて行く工程は結構気持ちよさそうです。

そして切り込みを入れた反対側から、あばら骨周りのお肉を大きく1枚に骨から外していくのですが、こちらもきれいに切り離すことができると、結構な快感でした。

解体した肉は残った骨も含めて、参加者みんなで山分け。お土産になりました。

結構な重量になったので、子供たちが果たして食べるかどうかという心配はありましたが、色々試してみたところ、しっかり食べてくれました。

その調理については、また次の機会にまとめてみます。

まとめ

最後に、シカ1頭から250~350g(シカ1頭から取れるお肉は体重の約3分の1とのことで、概ね10kg程度らしいです)くらいしか取れないという貴重なヒレ肉を松橋さんが焼いてくれたので、皆でつまんでみました。

シンプルに塩コショウだけでしたが、全くクセもないですし、柔らかいので美味しくいただきました。

本当に娘は、変わった食材に手を出してくれないのですが、これは大丈夫でした。自分で切り分けたということもあるとは思います。

折角、北秋田市に住んでいながらアウトドアや自然の中での行動を中々しない我が家は損しているなぁ・・・

と思いながらも、今回は身近なところで貴重な体験をすることができました。

小学校4年生の娘も楽しめたようですし、私も含め他の参加者さんも皆さん楽しそうな様子だったので、参加して良かったなと思います。

また、様々な企画が今後も催されると思いますので、逐一情報はチェックしていきたいですね。

ちなみに次回の鹿肉解体体験は、7月26日・27日の土日を予定されているとのことですので、各種SNSアカウントを確認してみてください。

※北鹿新聞様も取材に来られていました。6月23日付の紙面に掲載されています。

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