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【珠光山 宝勝寺】綴子小学校発祥の地|北秋田市鷹巣

宝勝寺暮らし

R4.1.1 一部情報訂正。開基について情報をいただきました。ご指摘ありがとうございます。

3年前に父方の祖母が亡くなりました。

その時からお世話になっているお寺の庭が非常に好きで、またここの住職さんによるお経の後の講話が非常に心に残ります。こういう考え方なら、宗教に心の拠り所を求めるのも悪くないと思えるお話をしてくださいます。

そこで、改めて見てみると秋田県北地区でも歴史ある古いお寺ということで、紹介したいと思います。

正式名称・由緒

珠光山 宝勝時と言います。

  • 宗派:曹洞宗
  • 本尊:延命地蔵菩薩
  • 開創:寛政4年(1463年)の頃とされています。

由緒は火災によって消失してしまいましたが、綴子村の肝煎(世話役とか代表者)だった高橋八郎兵エ家が開基と推測されています。

綴子神社に石碑があるのは高橋宇吉郎家で、こちらは何と俳優の高橋克典さんのご先祖様だということです。北秋田市とそういったご縁があったんですね。

開山は明巌慶高大和尚と言われています。

当時高橋家の近くに旅の修行僧が小さな庵を建てて住まいとしているところに、これを一寺となしたのが開山一世と推測されています。

その後、現在地に移転して、8年後の1666年火災で消失してしまいましたが、1705年に本堂が再建された翌年に本尊が寄進され、ようやく復興を果たしました。

ちなみに火災の原因は、猟師の放火と伝えられています。

猟師に追われて寺に逃げ込んだイノシシを、住職が逃がしたのを逆恨みしたそうです。何てことをしてくれるんだろうと。多分こちらの猟師は、忠犬シロに出てくる貞六のようなどこでも猟ができる免状は持ってなかったのだと思います。寺側からすると正当な対応を逆恨みするような性格じゃ、功徳は積めないでしょう。

境内の風景

2体の狛犬が出迎える道の奥には楼門が見えます。赤い色で重厚感を感じます。

楼門の中には仁王像が2体。

境内へ入ると目に入るのは、鐘楼と達磨像です。鐘楼は総欅造りで当時の寺院としては東北一大きい半鐘だったようです。

このお寺の宗派は禅宗の1つである曹洞宗のため、中国禅宗の開祖とされる達磨大師の像があります。結構コミカルな表情をされていますね。

達磨像の見つめる先には八角堂。

本堂はもうすぐ建て替えが行われるそうです。

本堂前に置かれた小坊主みたいな像が気になります。

福寿観世音菩薩像。

大黒天様もいらっしゃいます。

綴子小学校発祥の地

現在の綴子小学校も、元を辿れば明治7年の宝勝寺内への校舎仮設から始まっています。そうした記録がしっかり形として残っているのは、歴史好きの人種からすると嬉しいこと。

新校舎落成開校式が明治40年と記録がありますので、30年余りはお寺の中で勉強をしたのでしょう。

以下はあくまでも推測ですが…

宝勝寺の位置は、内館文庫跡もある綴子神社の斜め向かいです。

小学校の礎の地の1つに宝勝寺がなっているのは、江戸時代に、綴子神社の武内家が私塾を開いていたことと無関係ではないと思います。

寧ろ、地理的には必然だったと思いますが、どうなんでしょう。こういった地理と歴史を結びつけて考えるのも中々面白いと思います。

おまけ:禅・曹洞宗の解説書

京極夏彦さんの小説・コミカライズ版で、禅宗の成り立ち・歴史をサクッと学ぶことができます。専門書を読み始めると、とてもとても大変なので、入門編ではこういった入り方もありかなと思います。

【鉄鼠の檻;京極夏彦作】

 

京極堂・百鬼夜行シリーズの第4作目です。このあたりから1冊のボリュームが更に凄くなっていきますね。

作中で語られる禅の始まりから、近代にいたるまでの流れは、入門書として最適と思います。

志水アキさん作画によるコミカライズ版もありますが、こちらの方がより流れがつかみやすいかもしれません。

小説が苦手な方も、小説を読んだ方にもおすすめです。

 

アクセス・位置情報

●住所;

〒018-3301 秋田県北秋田市綴子東館26

●電話番号;

0186-62-2262

●ウェブサイトなど;

卍宝勝寺|秋田県北秋田市 – 八百万の神
秋田県北秋田市にある卍宝勝寺の情報(地図と経路、最寄の駅、最寄のバス停)がご覧いただけます。

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