サイトの概要
びびた
画像は”ToonMe”でやってみた
秋田県北部出身。
大学進学を機に南東北で10年弱過ごし、地元に帰ってきました。
日々の出来事、地域のグルメ・イベント・スポット情報など書き綴っています。
2024年10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
食べ物関連のウェイトが大きくなったので、少しカテゴリー構成を見直しています。

【老犬神社】もう一頭の忠犬”シロ”って!?|大館市葛原

老犬神社

小学校の社会科でも地元の街について学ぶ機会があり、昔話もその一環で聞くこともあるかもしれません。

ただ、北秋田市民の私は、ハチ公について知る機会はあっても、シロについてはこの歳になるまで聞いたことがありませんでした。知る切っ掛けになったのは、先日の秋田犬の里秋田犬会館へ行ったことでした。

 

目次

もう一頭の忠犬物語

老犬神社 スタンプ

間に合わなかったメロス

昔、鹿角市大湯に定六という猟師がいて、先祖代々の功により、どこでも自分の好きなところで猟ができる天下御免の狩猟免状を授かっておりました。彼の狩猟の良きパートナーがシロです。

ところがある日、カモシカを追って地元の鹿角を離れ、三戸領(今の青森県三戸町)に入ってしまいました。結局獲物は獲れず帰路に着こうとしたところ、突然、三戸の役人達に取り囲まれ、領内で発砲した罪で拘束されてしまいます。

でも、天下御免の狩猟免状があれば大丈夫…のはずが、その日に限って家にその免状を忘れてきてしまう痛恨のミスを犯してしました。

必死の説明も聞き入れられずあえなく投獄された定六は、シロに家から免状を取ってくるように頼みます。

主人の頼みを受けたシロは、早速家に戻り、定六の妻に必死に吠えて訴えるのですが、残念ながらこの時は通じず、免状を持たないまま定六のもとに帰ります。

免状を持たないまま戻って来たシロに対して、定六はもう一度取ってくるようにシロに何度も言い聞かせ、お願いします。

再び家に戻ったシロは、普段免状をしまっている仏壇に向かって訴えるように吠えたため、今度は妻も思い至ることができ、免状を取ってくることができましたが…

間に合わず、定六は処刑されてしまっていました。

その後、三戸城下には夜な夜なシロの悲しい咆哮が響き渡ったとされ、定六の処刑に関わった者たちは無残な死を遂げたと言います。

 

その後…

所払い(江戸時代の追放刑で6段階ある内の一番軽い量刑のこと)を受けた定六の妻とシロは、今の大館市葛原へ移り住みます。

しかし、いつからかシロの姿は見えなくなり、ある日、近くの丘で白骨死体となり発見されます。

その後、この丘の近くを馬に乗った武士が通りかかると、突然馬が暴れて落馬し、大怪我をしてしまう事故が相次いだため、シロの怨念だと恐れた村人たちが、ここに祀ったと言うのがこの神社の始まりです。

 

参拝

老犬神社山道

観光案内所でも紹介されているので、結構開けているところかと思いきや、道路に設置している案内板の通りに進んでいくと、どんどん道が細くなっていき、山道になっていきました。

大丈夫かな…と不安になった頃に、駐車場が見えてきてホッとしましたが、周りは住宅もなく、静寂に包まれていました。

 

参道=山道を上る

老犬神社

菅江真澄の通った道でもあります

駐車場から見える参道の入り口。

鳥居をくぐると下の写真のような景色が広がります。

 

老犬神社山道

ハイ、完全に登山です。

神社の境内までは約180mの道のりです。

距離だけ言うとかなり近い様に感じますが、勾配はそれなりにあるのでマイペースで歩きましょう。本格的な準備は必要ありませんが、クマと鉢合わせしたらどうしようと勝手にビクついて間違って駆け上がった時にはかなり後悔する羽目になりました。

 

到着

老犬神社

参道を歩くこと約5分…くらいだったと思います。

もう一つの大鳥居が見えてきて、その奥に社殿が見えます。

 

社殿見学は自由

老犬神社社殿

本殿と拝殿が兼ねられており、入り口前にはよくある賽銭箱や鈴はありません。カギはかかっておりませんので、手前で靴を脱いで中に入ってお参りをします。

 

老犬神社

昭和11年の火事で焼け落ちたとは言え、その後再建された歴史ある建物です。結構床の軋みが大きく、抜け落ちてしまわないかと心配にはなりました。

社殿の中にはロウソクが備え付けられており、参拝の際に使用することもできますが、火の後始末は必ず行うよう、注意書きがありました。とりあえずは普通の作法でお参りはしてまいりました。

 

入り口入ってすぐには、来訪者が記帳するノートやスタンプも備え付けられておりました。履歴を見ていくと、全国各地から神社を見に来られているようでした。

『また来ます』

と、東京都から来られた方が書いているのを見てちょっと嬉しくなりました。

他にも、上記写真のような貴重な資料もたくさん展示されており、老犬神社・シロにまつわるお話を詳しく調べることも可能です。

 

まとめ

曲田正ハリストス正教会

帰り道で寄った北鹿ハリストス正教会・生神女福音聖堂

1892年に建てられた木造ビザンチン様式の会堂としては日本最古のものだそうです。内部の見学は予約が必要なので、今日のところは外見だけ。今まで存在も知りませんでしたが、神社の鳥居の前にあった立て札を見て探して辿り着きました。

図らずも、秋田犬の里から老犬神社へ、更に周辺の名所とプチ観光になってしまいました。何となく、大館市の思惑通りの流れに乗せられた感があり、ちょっと悔しくもあるのですが…

期待していた効果はこういうことなんだよなぁ

と言うのを身を持って体験できたということで、例の施設の一定の成果が見えました。散歩のつもりだったので、大館市にお金は落としていないけど…スイマセン、今度の肉博でお金を落とします。

 

アクセス

●住所:

〒018-5606 秋田県大館市葛原山崎

 

●北秋田市鷹巣から

大館市~鹿角市方面へ国道103号線をまっすぐ進みます。【陽気なかあさんの店】を過ぎたあたりで、左手の道脇に老犬神社への案内板が出るので、後は案内板の通りに進むだけです。

 

●ホームページなど;

記事が気に入ったらクリックお願いします♪

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 北秋田市情報へ  
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次