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びびた
画像は”ToonMe”でやってみた
秋田県北部出身。
大学進学を機に南東北で10年弱過ごし、地元に帰ってきました。
日々の出来事、地域のグルメ・イベント・スポット情報など書き綴っています。
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【天空の不夜城】能代七夕と日本一の城郭型灯篭|秋田県能代市

天空の不夜城

8月に入るといよいよ夏まつりシーズンも佳境に入ってきます。秋田県北部から比較的行きやすい大きなお祭りだと、弘前ねぷた・秋田竿灯祭りが有名ですね。

でも、これらのお祭りは規模が大きすぎて、観覧にも物凄いエネルギーが必要な気がしてしまい、秋田市に住んでいながらも竿灯祭りは見ず終いでした。それ以前の問題として、私たち夫婦は人混みと行列と渋滞が苦手です。せめて子供が抱っこが必要ない位に成長すればまた話は変わるでしょうが…。

ただ、8月初旬~旧暦の七夕(8月7日)あたりで最もお祭りが盛んに行われるのが能代市。今週末8/3・4の土日で行われている天空の不夜城を見てまいりました。

目次

天空の不夜城とは?

能代市内から八峰町~青森県へ伸びる国道101号線の一部区間を封鎖して、上記写真のような城郭型の灯篭を引き回し練り歩く、能代に古くから続く夏の伝統行事です。

子どもたちは、長方形の灯篭を頭に乗せて一緒に練り歩いたとありますが、今は棒で持って歩くようですね。近隣の小学生たちが、自分の名前だったり将来の夢だったりを書いた灯篭と共に待機していました。

歴史ダイジェスト

灯篭の形は、天保時代(1830~1844年頃)に名古屋城を模して造られた城郭型の灯篭が好評だったため、ここから灯篭の大型化が進み、高さ17.6m・幅5.4mもある灯篭を夜明けまで引き回したという記録も残っているようです。

ただ、電気が普及と共に電線が張り巡らされると高さが制限されるようになります。7~8mの形になり、全盛期の約半分の高さになってしまいました。それでも電線の下を潜る際には、鯱が倒れるという迫力ある仕掛けがなされて楽しませてくれていたようです。

その後、平成24年に国道101号線の電線地中化工事が終わると、大きな灯篭を運航できる環境が整います。そのタイミングで大きな城郭型灯篭を再現しようという試みがなされ、翌年には高さ17.6mが約1世紀ぶりに復活しました。

どんな灯篭があるの?

先頭にいるのは嘉六と呼ばれる灯篭です。名前の由来は、能代の七夕行事で最初に名古屋城を模した城郭灯篭を作った大工・宮腰嘉六から取られたものです。

平成25年に作られた1基目で高さは17.6m。当時の色合いまでは文献の消失のため、再現できなかったようですが、お祭りらしく豪華絢爛な色合いが美しいと思いました。

そしてこちらが平成26年に制作された、日本一の高さ24.1mを誇る城郭灯篭の愛季です。その名前は、戦国時代にこのあたりを支配していた安藤愛季から名付けられています。

灯篭部分だけで5tの重量、それを支える台車は20tもの重量があります。これだけでもどれだけ巨大なのかお分かりになられると思います。

嘉六が名古屋城をモチーフにしているのに対して、愛季は織田信長の安土城の天守閣を模した造りになっています。

出発を待つ灯篭の中には、こんな楽しいものもありました。自由参加ならではのアイディアですかね。

 

お祭りのプログラム

お祭りは、イオン能代店~能代市役所のあたりを中心に、以下のプログラムで進められていきます。

  • 17:30 交通規制開始
  • 18:00 手踊り等
  • 18:42 オープニングセレモニー
  • 18:45 挨拶・音頭上げ
  • 19:00 出発
  • 20:10 揃い打ち・ふれあいタイム
  • 20:55 挨拶
  • 21:00 格納開始

こちらはオープニングに先駆けて行われていた、子供七夕の踊り・ダンス。様々なチームが立ち代わり入れ替わり日ごろの練習の成果を披露していました。

見ごろの時間は?

やはり一番の見ごろは、日が沈んで完全に暗くなってからだと思います。まだ夏のため、日没は遅いですが、概ね19:30以降を目がけて行くと、一番いいタイミングになると思います。

こちら17時前、出番を待っている灯篭たちの様子。この時間でも十分きれいではありますね。

出店

市役所横の公園・イオン能代店前・101号線沿いの商店で出店が出ていました。

能代名物の豚なんこつの焼き物、うどん、白神ネギのラーメンなどご当地メニューも豊富でした。後、人気だったのはタピオカ入りジュースのお店ですね。先日の月曜から夜ふかしで原価60円!という放送がありましたので、少し下火になるのかと思いきや、取り合えずまだ人気は続きそうです。

また、こちらのアーケード商店街の中にも、居酒屋・カフェ・定食屋さんなど飲食店が豊富にありました。長丁場のお祭りなので、疲れたら一休みだったり、ガッツリ晩御飯を食べたりすることもできますね。

駐車場

駐車場は規制ラインの前後左右に8カ所ほど準備されています。いずれも臨時駐車場というよりは、日中は営業しており、夜の空きを利用して開放される駐車場です。

  1. 能代青果市場
  2. 能代鮮魚市場
  3. 子ども科学館
  4. 能代市総合体育館
  5. 市民臨時駐車場
  6. 能代市民文化会館
  7. 山本地域振興局
  8. 能代市役所

一番近いのはやはり能代市役所ですが、近いところは競争率も高くすぐに埋まってしまいます。

今回、私たちは子ども科学館に駐車しましたが、徒歩で会場まで1kmもない位で、幼稚園児でもまず歩ける範囲内でした。17時くらいだとほぼ駐車場も埋まっておらず、余裕で停めることができました。ただ、帰るころの19時すぎで満車に近い位でした。18時くらいがタイムリミットかもしれませんね。

まとめ

能代市の伝統的な旧暦・七夕行事を見てきました。

電線が張り巡らされることで小型化を余儀なくされましたが、その後の技術の発達で再び迫力のある勇壮な城郭灯篭を見ることができるようになったのは、不思議な感じがします。

肝心な暗くなってからの様子がないのは、いつもの悪癖で帰りの渋滞に巻き込まれないように…と考えたのと、子供たちが出店で買い物をして満足してしまったためです。中々大人の思い通りにじっくり見させてくれません。

とは言え、明るい空の下でも十分奇麗でしたし、日本一の高さの灯篭を見ることができたのは良かったと思います。次の機会には暗くなってから光輝く灯篭を見られることを願っています。

 

 

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