Boire un coupと書きまして、ボワ アン クープと読みます。
フランス語で一杯やろうよという意味を持つ店名です。くだけた言い方ですが、その通り、敷居の高いイメージのフランス料理を気軽に味わえるお店で、2006年の開店から既に13年目。長らく鷹巣で愛されています。
秋田県に戻って来た直後…約1カ月の有給を使いながら充電していた時以来の来訪になりました。その時はディナーのコースを頂きましたが、今回はランチタイムに伺ってみました。
店内風景
夜はBarとしても営業されているようで、多種多様なワインやグラスが目に入りますが、地味に気になったのはマスタードの陶器。フランス・ポメリー社のマスタードが料理に使われているんだなということが分かります。
座席は、カウンター4席・2人掛けテーブル3脚・4人掛けテーブル1脚ですが、他にも個室があります。前回来訪時は個室に案内されましたが、たまたま空いているタイミングもあり、窓際の席でした。
テーブルにチョコンと置かれた小物。
ちょっとしたことだけど、こういうのが嬉しいです。話のタネにもなりますし。
メニュー・食事
ランチタイムは、スープから始まり、メインディッシュを肉か魚から選び、それに焼きたてのパンが添えらえる形でした。パスタもあるようですが、この時は偶々なかったタイミングで…残念でした。
大根のスープ
ミキサーですりつぶした大根がベースの温かいスープです。
味わいは、ジャガイモのポタージュに近い感じではありますが、大根を使っている分、もう少し後味と言うか口の中がスッキリする残り具合です。
バターの風味も香るあたりはやはりフレンチですが、スープの上にふられた小ネギ・ブラックペッパー・胡麻が良いアクセントになり、飽きさせない味わいになっていました。
メインディッシュ・魚の場合
本日の魚のメニュー:
愛媛県産真鯛のポワレ
身の厚さから考えると、調理前はかなり立派なタイを使っているんだと思います。皮の部分はパリッとしているものの、反対の身の部分はふっくらとしていて、食感の対比が見事でした。
付け合わせは、ポテト・人参・アスパラ・ミニ大根?のローストに貝割れ大根を彩りに最後に振りかけています。下に敷かれているのは、黒米と一緒に炊いたと思われるご飯。
ソースはバターの風味が感じられましたが、あまり味が強くなく、タイ自体の旨味をしっかり活かすものでした。
メインディッシュ・肉の場合
本日の肉のメニュー:
鶏肉のガランティーヌ
ガランティーヌ…って何?
というのがオーダーしたものの分からず、ついつい調べてしまいました。
主に鶏肉や魚肉等の骨を除いて詰め物をしたものを低温で茹でてアスピックで覆い、冷たくして提供するフランス料理である
引用:Wikipediaより
奥さんのメインディッシュなので、あまり頂くわけにもいかず、一口だけもらいましたが、低温調理されているだけあり、火は通っていても非常に柔らかくしっとりした食感。こう言うのを私の仕事上でも出したいと思っていましたが、中々上手くいきませんね。
ソースは色からバルサミコ酢かなという感じもありましたが、イタリア料理ではないので…具体的には何なのか良くわかりませんでした。ただ、コショウの風味を感じ、その刺激が非常に鶏肉に合っていました。付け合わせは魚と一緒でしたね。
これに1人1切ずつ焼きたてのパンが付きます。この時は、バゲットでした。ソースに浸したりして思い思いに食べることができます。
食後のコーヒー
食べ終わったのを見計らって、コーヒーが運ばれてきました。
エスプレッソまでいきませんが、かなり濃く、お腹が満たされた眠気も遠のくような感じでした。
気になる料金は…?
この一連のランチコースで1人1,200円でした。
以前は1,000円でやられていたようなので、ちょっと値上げしたみたいですね。ただ、食べ物の値段はどんどん上がってくる傾向にあるので、致し方ないです。
でも、このお値段で本格的で素材も厳選されたフレンチを食べられるという点ではお得だと思います。
量的には普通の男性では足りないくらいかもしれません、私には丁度良いくらいでした。
この他にも、+500円でデザートを付けることができますので、お腹に余裕があれば一緒にオーダーするのが良いかもしれませんね。
まとめ
火曜日のランチタイムはあまりお客さんが来ないタイミングなのか、シェフ一人だけで調理から接客までこなしていました。
来店から食べ終わるまで約1時間。急いでいる時ではなくて良かった…というところでしたので、ゆったりとした時間を過ごしたい時におススメしたいと思います。
以前、ディナーで利用した時の印象深いメニュー・素材として、ミズの玉が挙げられます。地元だと普通に食べられるものですが、こういう地物の山菜も本格フレンチにアレンジしてしまうシェフの腕が、鷹巣の中でも決して目立つ立地ではない場所で長らく営業を続けている理由だと思います。
またコースでじっくり堪能したいですね。
今年の結婚記念日はどこにしよう…鷹巣を知れば知る程に悩みが増えるという。
営業情報・アクセス
●営業時間
ランチ :11:30~14:00
ディナー:17:30~22:00
●定休日
月曜日
●電話番号
0186-62-2269
●住所
〒018-3321 秋田県北秋田市松葉町11−4
◆アクセス
鷹巣駅前から銀座通りを直進。木村精肉店手前の小路を、右手に曲がり、パリスタ飯店すぎてすぐ。
◆駐車場
店の前に4台程度あります。
●ホームページ
●近くのお店
パリスタ飯店 月曜日も営業しています!
ワッフルCafeリーフ
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] ミズの玉は、要するにウワバミソウのムカゴで茎が肥大化したもの。夏~秋の味覚として食べられ、噛んで玉を割ると中のネバネバ成分が出てきます。一般的には醤油漬けやおひたしですが、ボワアンクープでフレンチの食材で出てきたときはビックリでした。 […]