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びびた
画像は”ToonMe”でやってみた
秋田県北部出身。
大学進学を機に南東北で10年弱過ごし、地元に帰ってきました。
日々の出来事、地域のグルメ・イベント・スポット情報など書き綴っています。
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北秋田市の未来予想図~学校編~

できれば街の中心に住みたい…

一昨日に続いて北秋田市の小中学事情です。

今回は未来予想。

目次

直近の小学校事情

2016年で鷹巣西小学校が閉校になり、鷹巣小学校に統合されました。生徒数だけで言えば、鷹巣東小学校も統合の可能性はあったのでしょうが、校舎が平成5年築と周辺の小学校よりもかなり新しいので、見送られた一因かもしれません。

また、2008年に大型ショッピングモールが2つ相次いででき、買い物の中心が東小学区に移ったためか、新築の家が増えました。依然として生徒数は減少傾向はありますが、他地域に比べると減少幅は緩やかなのだと思います。

ただし、永く続いてきた鷹巣東小学校も、2029年を以って、鷹巣小学校・綴子小学校との統合が発表されました。

と言う訳で、統合が進んだ未来のことを考察してみたいと思います。

 

北秋田市の基本的な学級の考え

 

学校統廃合の資料を見ると、北秋田市としてのクラス編成の基本的な考えは以下の3点に集約されます。

①:クラス替えができること

1学年40人・2クラス以上が必要な条件ですが、現在単独で可能なのは、鷹巣小学校、辛うじて統合後の合川小学校です。

新たなやる気の創出・幅広い友達関係づくりが目的です。私は中学校から経験しましたが、実際年度の変わりバナはワクワク感がありました。気になるアノコと同じクラスになった時の感覚は…代えがたいですな。

②:1学年1学級でも20人前後が維持できること

とは言え、現実として上記の条件を満たせる小学校が少ないため、クラス替えができなくても最低限1学級20人程度は欲しいというところです。

20人いれば概ね男女10人ずつとなり、学校行事・体育でもやれることの範囲が広まります。スポ小にしても、2学年有れば野球チームが確実に組めるなど、ある程度活発な活動が可能になります。

③:複式学級はできるだけ避けたい
【複式学級の条件:小学校の場合】
 隣り合う2学年が16名以下
 (1年生を含む場合は8名以下)
【複式学級の条件:小学校の場合】
 隣り合う2学年が8名以下

既に幾つかの小学校では複式学級があり、統合するかしないかの議論がありますが、複式学級でも問題なく教育が受けられるているという声で中々進んでいません。

しかし、1人の先生が2つの学年を見るということは、単純に直接指導を受けられる時間が半分ということなので、決して良い事とは思えません。

一般的に少人数学校・学級では、一人一人に目が行き届く教育ができる反面、活発な学校活動ができない・人間関係が固定化されるなどデメリットがあります。小さいうちは良いかもしれませんが、中学・高校…と進んでいき、人間関係が広がった時に上手くやっていけるかな…と言う不安はどうしても出てくると思います。

ならば、統合をどんどん進めなければいけないのですが、如何せん県内2位の面積を誇る北秋田市ゆえ、通学距離の問題が付きまといます。図で見てみると…

2029年の学校分布図

現在予定されている学校の統廃合が進むと下図のようになります。2029年の統廃合が終了後の位置情報を

 

それぞれ赤丸が小学校・青丸が中学校で、番号は下の統合小学校の位置になります。校舎の場所が未定の学校については、可能性のある範囲を丸で囲んでいます。

 

鷹巣小学校・綴子小学校・鷹巣東小学校については、新校舎ができるとすれば、国道7号線と米代川の間、現鷹巣小学校寄りできる且つ旧鷹巣西小学校・綴子小学校・鷹巣東小学校からも同じ距離位の場所にできるような予想をしています。

可能性だけで言えば、鷹巣中学校の近くも考えられます。

前田小学校・阿仁合小学校・大阿仁小学校の再編プランがまだ定まっていないですが、基本的にこの3校も統合予定です。阿仁地区に新校舎の設置も検討されていますが、前田小の校舎が平成18年築と新しい事から現実的な案ではないようです。最悪、阿仁地区から学校が消えてしまう恐れもあります。

 

鷹巣・森吉・合川地区にしても、以前は数多く合った学校が、1~2小学校・1中学校に集約されるのは寂しさを感じますが、ある程度の規模を維持するためには仕方ないのかなと思います。

 

これからの課題

①通学距離

鷹巣地区の小学校は集団登校が基本で、恐らく他地区も同様かと思います。ウチの子供たちの歩く距離は概ね1.5km・所要時間20分です。もっと長い距離を歩く子供たちもいるでしょうが、これでも結構大変な思いをしていました。

今現在でも学校がなくなった地区からは、スクールバスが出たりしています。バス台数を増やす、乗り合いタクシーの利用など、いずれにしても親が学校まで送っていく必要がない体制が必要です。

冬季は市内循環バスの活用も必要になりそうです。

②学童保育の充実化

兎に角人手不足…”一億総活躍”の時代なので、共働き世帯が多くなっています。働き方に見直しが掛かっているとはいえ、学校が終わる時間には家に誰もいない家庭が多いのではないでしょうか。

私はずっと所謂”鍵っ子”でしたが、自分が親の立場になってみると恐ろしいなぁという感想で、とても一人にはさせられませんでした。

帰りについては親の送迎が必要と感じますが、その時間まで面倒を見てもらえる学童保育の充実が必須と考えます。勤務時間も色々幅がある中で、今よりも遅い時間までの対応も必要になるかもしれません。

③廃校跡の建物の利用

学校がなくなった地域は、子供たちはまだ居るとは言え、将来的には過疎化がより進んでしまいます。

私も今のところに家を購入した時に考えたのは、中学校以降の通学のコトでした。実家~鷹巣中学校だと徒歩40分で、正直辛かったので、少しでも近いところで且つ自転車通学が可能な場所。その結果、今のところに引っ越した訳です。

将来親になる世代も同じ事を考えると思うので(その前に北秋田に居てもらわないといけないのが第一ですが)、私が地域にとって子供が”玉”と考える由縁です。

ただ学校が無くなるのが避けられないのならば、せめて廃校を利用して地域の活性化を探るのが次の手と思います。

◆廃校を利用した成功例紹介

●文科省:廃校利用50選

私たちのまちでよみがえる廃校施設:文部科学省

●大館市:山田小学校跡【白神フーズ】

廃校舎の利活用 – 秋田県大館市

●由利本荘市:鮎川小学校跡【木の美術館】

鳥海山 木のおもちゃ美術館|秋田県由利本荘市 旧鮎川小学校
秋田県由利本荘市の廃校「旧鮎川小学校」が多世代交流、木育体験の学び舎「鳥海山木のおもちゃ美術館」として蘇ります。

*実際に行って感動しましたので、改めて記事にします。

まとめ

生徒数が減っていく・先生のなり手も減っていく以上は、地元への心情はどうあれ、避けられない流れなのが、学校統廃合だと思います。

ただし、この流れは今後の街づくりの指針策定の一助になる可能性もあります。

更に集約を進めコンパクトシティ化でコストカットを図るか、今のように旧4町ごとに対応を進めるか(ただこの場合は将来的な市民負担は確実に大きく増える)、分岐点にきています。

ただ、北秋田市には市町村合併した故の柵が強く残っている課題もあります。その為、中心街づくりの軸が幾通りも考えられるようになり、収集を付けづらくなったように感じます。

それはまたの機会で考察を加えてみたいと思います。

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