市町村ごとの順位は公表はされていませんが、ウチの子供たちの成績はともかく、取り敢えず秋田県は小中学校の学力テストでは、まだ全国トップレベルにあります。
先日授業参観があり、たまたま仕事のお休みと重なっていたため、見てまいりました。他県と比べる術がないので、何とも言えない部分もありますが、何回か授業を見て、秋田県メソッドが垣間見れた気がします。
今回は、実際に私の目で見た小学校の授業風景と、現在の北秋田市の小中学校の表面上のデータを合わせて、北秋田市の教育事情を紹介します。
北秋田市の小・中学校事情
2019年3月12日時点の北秋田市の小中学校の分布図です。地区別で見ると、位置的に偏っている感じがありますが、基本的には国道7号線・105号線・285号線の主要幹線道路に沿って建てられています。
生徒数を比べると、私の小学校時代の約半分となってしまいました。特別支援クラスもあるので、単純には比べられませんが、各学級あたりで10~20名程度になります。とても少ないように感じますが、これが北秋田市のスタンダードとなってしまいました。次の項目でメリット・デメリットについて考えてみます。
複合学級は阿仁地区の2小学校で既に発生しています。ただ、阿仁合小学校自体も3校が統合してできた小学校ですが、昭和53年の開校当時は、384人の生徒数がいたそうです。約40年で10分の1以下にまで減ってしまったのは驚きです。
少人数学級について
親から見るメリット
一人一人に目が行き届くきめ細かい指導
PTA・個人面談に行って先生たちとお話しすると、子供たちの細かい部分までまぁ良く見て下さっているな~と感心させられます。1クラス40人もいると中々把握も大変かと思いますが、私んちの場合は、上(小5)が17人、下(小2)が13人のクラスなので、程よい感じかなと思います。
今の授業はとにかく子供に答えさせる・意見を言わせるスタイルです。人数が少ない分、発言の回数が増えるので、授業で埋もれる子供が少ないのは良い事だと思います。
反面、授業の中で問題を解く回数は以前よりも減っているかなという気もします。そこを上手く家庭学習ノートで補っているのが、秋田県の良いところと思いますが、その分、親のかかわりも大事になってきます。
上手く子供をノセて、その気にさせるのが難しいところです。勝手にやれる子供は良いのですが…
限られた人数だから…こそ!
・クラスの中でも基本みんな仲良しですが、親同士の結びつきも強いです。
・また、昔から掃除の縦割り班なんかはありましたが、学年隔てなく面倒を見合ったりするので、学校全体で仲が良い感じです。
親から見るデメリット
ただ、これは良い悪いが表裏一体なので、こんなデメリットもあります。
中学以降で人付き合いが広がった時に
・急に人付き合いの幅が広がるので、対応に苦慮する子供が出てきます。
・確実に年齢ごとの上下関係が出てくるので、先輩・後輩の区別が上手くできないとやっつけられてしまう子供が出てきます。全学年で仲が良い裏返しにならなければいいですが。
PTA・学年役員になる可能性は高い
学年部長、副部長・幹事と年に4人ほど役員が選出されますが、15人前後しかおらず、尚且つ兄弟もいると最早避けて通れない道です。鷹巣小学校あたりだと若しかすると当たらずに6年間過ごせるかもしれませんね。
課外活動は?
私の時は、学校の先生が指導する所謂”部活”でしたが、今は親が主体で、監督も保護者達の中から、それが難しい場合は地域の方にお願いする、”スポーツ少年団”という形になっています。話を聞く限り、どこも同じ感じだと思いますが、親の負担は以前よりも多くなっています。
また、如何せん、元々の人数が少ないので、以前のように6年生だけで野球チーム1つ、と言うのが一部小学校を除いて難しくなり、合同チームもでてきました。
高校でも合同チームが当たり前になりつつありますが、状況としては同じです。
ただ、私の時のように、夏・野球、冬・スキー必須、の雰囲気は大分薄まっており、剣道・テニス・サッカー・スイミングなど選択肢は寧ろ広まったような気はしています。ちなみにウチの子供たちは、剣道・スイミングでやっています。
一旦中まとめ:子供は”玉”と言われる由縁
最初の小学校の分布図を見ると、随分配置が偏っていると思われるかもしれません。ただ、現在の小中学校の分布は、それ以前の統合の結果です。余裕があったら、統廃合にあった学校も含めて配置図を作ってみようと思います。
子供が減ったからだけではなく、学校運営や教育予算の効率化のために統合を重ねた結果が今だと思いますが、学校がなくなった=子供の減った地域の過疎化は確実に加速します。
この辺が子供は”玉”と言われる由縁なんだなと感じます。
次回は今後の統廃合の予定を絡めて、北秋田市の将来を考えてみたいと思います。ウチは上手く逃げ切れましたが、今後移住してくる方や家を新築される方の助けになればと。
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