結構前のことになりますが…
先日、日本唐揚協会が主催する【第11回からあげグランプリ】の結果が発表になりました。今年の1月から以下に示す部門に分かれて募集を開始、そして審査・投票が行われてきましたが…
◆唐揚げ専門店
東日本しょうゆダレ | 中日本しょうゆダレ | 西日本しょうゆダレ |
東日本味バラエティ | 中日本味バラエティ | 西日本味バラエティ |
塩ダレ | 素材バラエティ | 素揚げ・半身揚げ |
チキン南蛮 | 手羽先 |
◆スーパー惣菜唐揚げ
東日本スーパー惣菜 | 中日本スーパー惣菜 | 西日本スーパー惣菜 |
審査員特別賞 | トリ&カラ賞 |
近隣で手が入るところで言うと…
東日本スーパー惣菜部門において、イトーヨーカドーさんが最高金賞・紅屋商事さんが金賞にそれぞれ輝いていました。そしてユニバースさんがトリ&カラ賞ということで、ハイボールに良く合う鶏唐揚げに認定されていました。
青森県で主に展開されているスーパーの受賞が目立つものの、残念ながら秋田県の専門店・スーパーの入賞は無かったわけで…次回の開催に向けて研究の為にも実際食べて見ることにしました。
買いに向かったのは、GWも最後の5月5日。新型コロナウィルスの感染防止のため、不要不急の県境跨ぎは自粛要請が出ていたものの、仕事でもあるため不要には当たらないと判断。キッチリ子どもの日の市場調査も行って参りました。
イトーヨーカドーさん
最高金賞を受賞したのは【ムネ肉の薄衣唐揚げ】の方ですが、折角なのでモモ肉との食べ比べセットを購入しました。それぞれ3個ずつ入って350円(税込み378円)なので、比較的リーズナブルな部類に入ると思います。
今年4月の食品表示法改正に伴って、値段ラベルにカロリー表示されているところも増えましたが、一番気になるのはやはりカロリーだったり炭水化物(糖質)の部分だと思います。衣が薄い分、糖質はやや抑えられるので、揚げ物でも少しヘルシーな感じがします。
小麦粉少な目…片栗粉がメインだと思われますが、素揚げに近い感じです。10時に買ったものを1日持ち歩いていたので、残念ながらサク味があまり感じられず。専門店とどうしても違うのがこの部分で、お店に並べて置いて拾って買ってもらうのが一般的なスーパーのスタイルなので、致し方ない部分はあります。
食味は、ムネ肉だと固かったりパサつくイメージがありますが、自然な感じで柔らかく処理されており口の中の水分を持って行かれることもなく食べ進められました。味付けは醤油ベースで生姜・にんにくなどが軽く使われていると思われますが、ごくごくオーソドックスな感じで、安心感があります。甘酢あんなんかで絡めても美味しいと思います。
紅屋商事(カブセンター)さん
位置付けとしては準グランプリ的な金賞を受賞したのは【甘辛とりごぼう唐揚げ】でした。
昔ながらの濃厚な甘辛ダレで漬け込んだ若鶏のもも肉と、青森県産ごぼう(青森県のごぼう生産量は全国トップ!)を一緒に揚げたおかずにピッタリの仕上げです。こちらは柔らかい衣を使っており、しっとりした食感が特徴。難点はタレの糖分故に全体的に黒く仕上がってしまうことですが、美味しいことには変わり有りませんね。
折込み広告にも掲載されて、売り場も大々的に展開されていました。100円台のパックは無く、この位のが一番小さいサイズ。大きなものでは1,000円近くになるものもありましたが、その辺の販売力は流石だなと思わされます。
ユニバースさん
実は前段の2社と比べてそこまで露出されていなかったため、見つけることができませんでした。その代わりと言ってはなんですが…。
店内の鉄板で焼き上げた玉子焼きに新フレーバーが出ていました。トリュフと言う前衛的な組み合わせ。高級そうな響きを持ちますが、今までの玉子焼きのシリーズと同じ様なお値段で販売されています。
表面に見える粒々がトリュフの粉末な様で、しっかり風味を感じることができます。和のだし巻き玉子に洋のトリュフという取り合わせが何とも形容がし難いのですが、更に玉子焼きの中にはチーズまで織り込まれていました。
このチーズが結構良い働きをしており、しっかりと全体をまとめています。意外と赤ワインなんかが良く合うかもしれません。スーパーの鉄板焼きもここまで来たか…と驚きでした。
まとめ
第11回 からあげグランプリのスーパー惣菜部門、最高金賞・金賞の鶏唐揚げを食べ比べてみました。
子どもから大人まで全年齢対応のメニューなだけに、総菜でも常にトップの売上を誇るジャンル。それだけに各社ともに開発に熱が入っています。ここ何年かで私の身の回りにも一気に専門店が増えてきましたが、やはり専門店はメニューのバリエーションが豊富です。
でもスーパーのお惣菜の鶏唐揚げも味や仕上げの部分で細分化が進み、2~3種類揃えるのが当たり前になりつつありますし、より美味しくなってきているように、毎年進化してきています。その中でも、全体的なレベルが高いながらも何処かに尖がった特徴を持ったものがグランプリを取れるのかなと思います。
お近くにお越しの際は、ちょっと食べてみて下さい。
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