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びびた
画像は”ToonMe”でやってみた
秋田県北部出身。
大学進学を機に南東北で10年弱過ごし、地元に帰ってきました。
日々の出来事、地域のグルメ・イベント・スポット情報など書き綴っています。
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食べ物関連のウェイトが大きくなったので、少しカテゴリー構成を見直しています。

【枝豆】9月の収穫・秋田の枝豆はココからが美味しい!

枝豆にビール!

と来れば、超ド定番の夏の風物詩ですが、個人的には9月に旬を迎える地物の枝豆が最高に甘くて美味しいと思います。

大学に通っていた時に、山形・鶴岡市の名物であるだだちゃ豆の収穫も体験し、その美味しさも十分承知していますが、やはり収穫してからのタイムラグがマイナスになるのですよ…。現地で食べるものと、この辺で食べるものとは美味しさが違うような気がします。

目次

秋田県の枝豆の生産量は?

平成29年度ランキング

引用;地域の入れ物様

平成29年の都道府県別の生産量で秋田県は第7位でした。この年はずっと生産量全国トップを守ってきた千葉県が北海道に取って代わられました。元々、大豆の生産も盛んなため、枝豆を生産する下地もしっかりあるんでしょうね。

ちなみに、秋田県も稲からの転作や、生産農家の大規模化で作付面積や生産量が上がってきているものの、ここ5年間はずっとランキング7位と言うのがまぁ面白いところです。生産量自体は、上位各県とも僅差で争っているためちょこちょこ入れ替わっていますが、このペースでいけば3年後くらいには5~6位に食い込めそうな予感があります。

枝豆出荷量1位を謳っている理由は?

単純な生産量から見ると全国第7位の秋田県ですが、県やJAは全国1位!という表現をしばしば使います。何が1位なの…?と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、下記に示す切り取り方では本当に全国1位になります。

野菜情報サイト・野菜ナビ様のデータを使用させていただきました。

平成30年・東京中央卸売市場における8~10月の秋田県産枝豆の取扱量はいずれも全国トップです。特に8月~9月の出荷量は群を抜いて多く、ほぼこの2カ月で年間を通しても2番目の取扱量まで持って行けるのが凄いところですね。実際、単純な生産量でもこの期間は全国トップをここ2年は記録しているようです。

東京中央卸売市場における取扱量は、首都圏からの距離が離れるにつれて小さくなる傾向がありますが、新潟・埼玉・千葉などの主要産地を押さえての第2位と言う位置です。それだけ秋田県の枝豆が首都圏で需要が高いものだという証明になるのではないでしょうか?

主力品種

北秋田市の農業法人・たかのすファーム様農研機構様のウェブサイト、その他種苗業者の情報を纏めると、秋田県北部の枝豆の出荷スケジュールは上の図のようになります。時期のズレがある可能性が大いにあるため、参考までになりますが…。

枝豆も早生種・晩生種があるため、様々な品種を組み合わせて長期間に渡って安定した収量を出す工夫は様々な産地で行っておりますが、この辺でも同様の取り組みが行われています。

主力品種① 湯上がり娘

個人的な体感ですが、8月中と最も暑いタイミングで出荷されてくるため、スーパーマーケットで目にする機会が最も多い品種です。茹で上がった後の緑色が鮮やかな所から、こんな名前が付けられたのかもしれません。

その特徴としては…

  • 茶豆特有の香りがある
  • 糖分含有量が多品種の約2倍!
  • 3粒の莢が多いためA品種率が高い

単純に美味しいだけでなく、見た目も鮮やかで食欲を掻き立てられるのも人気の秘密でしょう。

因みに”娘”と名前がつく品種は他にも、げんき娘(極早生)・ゆかた娘(晩生)と2種類あり、枝豆三人娘という括りをされています。ただし、それぞれ旬が違うため、一緒に店頭に並ぶことなないのでした…。

主力品種② あきた香り五葉

秋田オリジナルの枝豆です。

元々、在来種で味が良いと評価されてきた【五葉豆】を元に、秋田県農業試験場が約10年もの歳月をかけて開発した品種です。品種登録されたのは平成19年3月のこと。作付面積・生産量もそれなりにあっても、山形県のだだちゃ豆のようなブランド力に乏しかった秋田県産枝豆が注目される様になってきました。

その食味の特徴としては…

  • 甘い香りと豊かな旨味
  • 茹でた後は鮮やかな緑色
  • 冷めても旨味が逃げて行かない

と言った部分が挙げられます。

主力品種③ あきたほのか

地元スーパーの産直ギフトにもなっています。

秋田オリジナル品種です。個人的に最も惚れ込んでいる枝豆です。丁度これから出てくる時期に入りますので、スーパーや道の駅・産直コーナーも目に入る機会が一気に増えてきます。

平成27年9月にデビューしたばかりの品種ですが、とにかく美味しい!の一言。

  • 一回り違う大粒の豆で食べ応えあり
  • 濃厚なコクのある甘さと旨味
  • 噛みしめるごとに味わえる豊かな香り

単純に品種自体が持つ地の美味しさも凄いのでしょうが、9月中旬~下旬と最も遅い時期に収穫されるということもあり、結構な寒暖差に晒されます。この記事を書いている日の北秋田市の気温は、最低気温11℃・最高気温28℃と約17℃の寒暖差がありました。人間にとっても体を付いていかせるのは大変ですが、過酷な環境だと植物は体に糖を蓄えてくれるのでより美味しくなっていきます。

莢付き豆は単純な食べ方で

基本はたっぷりのお湯で塩茹でだと思いますが、最近では洗ってそのままレンジでチンするだけの袋も販売されています。

また、フライパンやオーブンで焼き上げても香ばしく召し上がることができます。焼き上げる際に、マジックソルトなどのハーブが入った塩を絡めると洋風の趣になり、また違う味わいになりました。

 

まとめ

秋田県北部の枝豆事情についてまとめてみました。

真夏の最盛期に比べると需要が高い時期でもありませんが、本当に美味しい枝豆はこれから出てきます。収穫された枝豆の9割ほどが首都圏へ出荷されるようですが、地元民の口にもちゃんと入ります。

ただ、個人的な不満と言えば…

業務用の冷凍の剥き枝豆やペーストの値段が思った以上に高いこと。原料コストとして、ザクっと中国産の冷凍枝豆の2.5~3倍掛かってしまいます。人件費・設備投資など考えると仕方ないとは思うところですが、加工業者が使いにくいのも事実。これだけ何とかならないかといつも思っています。

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