私の仕事上、お盆と年末年始が稼ぎ時で1年で最も忙しい時期にあたります。
世間が長期休みで帰省や旅行、イベントと共にご馳走を食べる中、未明から晩まで仕事をしているので、就職先としては不人気の原因にもなってしまうのは否めません。
その分、後でまとまった休みが取れるのかと言うとかならずしもそうでもないですし、傍目から見ると大変そうだとしか思われないでしょうが・・・
現場で働いている店員さんたちは、結構ハイに楽しくやっています。自分たちが作ったもの、仕入れたり陳列したものが思い通りに売れていくことでエネルギーをもらっています。ある意味ではフェスと同じ感じかもしれません。
ただ、ここ2年はコロナのお陰で難しい舵取りになっていることは否めません。
そこで、今年のお盆商戦、去年・一昨年と比べた違いや感じたことをまとめてみました。
帰省はあった…と思う
一番忙しいのが、8月12日・13日の両日。12日は赤飯・花・お盆セットなどのお供え物、13日は刺身やお寿司、オードブルなどのご馳走が良く売れていきます。
現場応援に入るべく前乗りして、止まったホテルの駐車場で見たものは・・・
全国津々浦々のナンバーの車やバイクが停まっている光景。
お盆期間中の秋田新幹線こまちの乗車率は20~30%に留まったものの、昨年よりも増えていました。また、県内2空港の利用者は昨年比で50~60%増(2019年比でも6~7割まで回復)と言うことでした。
依然として一昨年には全く届かないものの、限界を迎えたか、ワクチン接種が進んだ要因もあったのか、帰省客は増えていたようです。
その分、オードブルやお寿司の盛り合わせは昨年より大型の商品が良く売れていたと思います。
営業的には嬉しいですが、マスク着用をしない方も未だに見られ、怖い思いも抱えながら働いていた店員さんもいたと思います。
コロナウィルスの新規感染者も、お盆明けには全国的に増えてしまったので、人流が活発だった裏付けにもなりそうです。
異常な気象
今年の東北地方は、四国・東海よりも梅雨明けが早い異常事態。その後は、太平洋高気圧の勢力がいつもより北側にあったせいで、北東北・北海道は猛暑に見舞われました。
東京オリンピック2020のマラソンも、より涼しいであろう北海道に会場を移したものの、東京よりも暑いという悲劇も起きました。
それが8月10日を境に、最高気温が25℃以下になるなど急激に寒くなりました。夜には秋の虫の鳴き声が聞こえてくるなど、季節が一気に秋になってしまいました(暦の上では8月6日が立秋なので合ってはいるんですが…)。
眠りやすくなった利点はあれども、体をアジャストさせるのがちょっと大変でした。
このタイミングで出店!?
秋田市内・茨島では8月6日(金)にジェイ・マルエーさんが新店オープン。オープン直後にお盆に突入する中で、凄いなぁと感心。
ディスカウント系のスーパーで、何といってもその安さが魅力です。スーパービッグもそうですが、決して品数は多いわけではないですが、その季節で必要なものをドーンッと大量仕入れ・陳列するので、別の方向で”メニューが決まる店”になり得ます。
また、最近の出店では珍しく現金決済のみ。QRコードやクレジットカード決済も実は経費が掛かるので、コストカットで商品をより安く提供しようという姿勢だと思います。ロピア(加藤アナの旦那さんが社長のスーパー)も同じ路線なので、無くはない事例です。
私はオープン3日目に買い物に行きましたが、昼のピーク過ぎだったこともあり、やや落ち着いた雰囲気でした。でもお盆の最盛期は混みあっていたようですし、イオンタウン茨島~ジェイマルエーさんの道路は以前よりも混み合うようになったと思います。
秋田県内のみならず山形県にも出店されており、2022年冬には鶴岡市に2店目(鶴岡南店)がオープン予定とのこと(公式ホームページからの情報です)。攻勢を強めていますね。
個性豊かなお惣菜紹介
お盆周辺で、県北~県南まで色々なスーパーを見てきました。お昼ご飯代わりに、気になったお惣菜を買って食べていたので、一部を紹介します。
鶴形牛の握り寿司
1P980円[税抜]。
能代市のテラタ・バイパス店さんで購入。能代市の農場で肥育されているA-4・A-5ランクの黒毛和牛を比較的手軽に食べられるので、嬉しい一品だと思います。
サシがたっぷり入った赤身肉は一見生のようですが、表面が炙られている様子ですし、添付ソースからもローストビーフのような感じです。
噛み締めるほどに出てくる甘味はさすが黒毛和牛と言ったところ。個人的には、シンプルにわさび醤油の方が好みです。
横手焼きそば
横手のよねや・ハッピーモール店さんで購入。
横手の名物グルメと言えば、目玉焼きが乗った、付け合わせが紅生姜の代わりに福神漬けがのった当メニュー。食堂だけではなく、スーパーでも手軽に購入できるのが良いですね。
地元に帰省した時に食べたいのが、いわゆる”馴染みの味”。ご馳走も良いですが、ソウルフードからも休み明けのエネルギーをいただくことができそうです。
ナスとオクラのピリ辛揚げびたし
よねやさんの斜向かい、バザール横手店さんで購入。
こちらは市場調査とか全く関係なしに、ただ食べたかったから買ってみました。単身赴任で、仕事の状況によっては晩ご飯を食べないことも多いので、こういう手作りの野菜のお惣菜に飢えているのかもしれません。
ちょっと甘めの味の土台がありながら、だしの効いた醤油ダレ。そして豆板醬を加えた、辛味を感じるか感じないかの刺激が絶妙な味付けが美味でした。
各社、その地域の個性を比べてみるのも、スーパーでの買い物の楽しみでもあります。どれも美味しくいただいてきました。
今年後半戦の大きな動きとして・・・
そして2021年12月(予定)には、イオンタウン能代がいよいよオープン予定。
日沿道・東能代I.C.を降りてすぐの分かりやすい立地で、テナント70店舗・駐車場1,600台という規模で、秋田県北部最大規模との情報です(といいつつも冷静に考えると微妙な触れ込みではある)。
当初計画ではもっと大きかったハズですが、延期が重なった期間の情勢の変化で色々見直しがかかったとは推察されます。
周囲の民家は少ない立地ですし、あまり広いと年配の方々には却って不便になるので、普段はもしかすると厳しいかもしれませんが、、、土日・祝日やお盆・年末には広範囲から集客し、近隣のスーパーの脅威になりそうです。
ただ、ただでさえ人口減著しい秋田県北部、能代市はオーバーストア気味だとも言われています。
テナントや従業員がしっかり確保できるのか、また開店直後の状態を維持していけるのか、オープン後の変化は注目していきたいです。後は柳町のイオンが存続するのか、といったところは注目ですね。
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