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びびた
画像は”ToonMe”でやってみた
秋田県北部出身。
大学進学を機に南東北で10年弱過ごし、地元に帰ってきました。
日々の出来事、地域のグルメ・イベント・スポット情報など書き綴っています。
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食べ物関連のウェイトが大きくなったので、少しカテゴリー構成を見直しています。

地域の食の担い手として|ファミリーマートAコープあいかわ(北秋田市合川)

先日、全国スーパーマーケット協会が発行する2019年版スーパーマーケット白書を読みました。

アンケート実地調査をもとに、スーパーマーケットを取り巻く様々な過去・現状・未来についてまとめられております。一般の方にも公式サイトでPDFファイルにて配布されておりますので、興味のある方は見てみて下さい。

 

 

いくつか事項をピックアップします。

 

目次

秋田県の未来の食品市場

全てが今の秋田県に当てはまるわけではありませんが、人口が増えている一部地域を除いた未来の予想は大体同じ傾向になっています。寧ろ、高齢化・少子化・人口減などネガティブな要素については最先端を行っている秋田県です。

それを如実に表している図が下にあります。

(出典:2019年版スーパーマーケット白書 P75より)

 

上図は、2015年を”100%”とした時の2030年の人口の推移と食品市場の規模のグラフですが、秋田県は堂々の最下位。ブービーの青森に比べても約4%と下落幅が大きいです。また、ワースト5位までに東北6県のうち4県が入っているこの現状、歯止めがかかる時は来るのだろうか。

 

人手不足

正直、人手不足はどこの業種でも同じですが、土日祝日にお休みが少ない業種は特に人が集まりにくい傾向があります。小売・外食が最も当てはまります。

下図は、2030年までの人手不足の推計図になります。

(出典:2019年版スーパーマーケット白書 P26 より)

最低賃金の引き上げもあり、一気に時給を引き上げた昨今ですが、それでも厳しい状況は続いています。更に従業員を集めるための時給引き上げは続く予想があり、10年後には約15%の賃金の上昇が見込まれています。

人件費が上がった分、値段に転嫁できれば簡単なのですが、そうは中々行かないのが、企業間競争があるため。原材料・包装資材の値段も上がっている中で、これまでのような利益確保が難しくなってきました。

 

(出典:2019年版スーパーマーケット白書 P27 より)

スーパーの中で不足している人員を細かく見ていくと、全般的には正社員もパート/アルバイトも不足していますが、特にレジ・水産(鮮魚)・惣菜・精肉の不足が深刻なようです。接客の機会が多い部門、より技術の要る部門が不足している傾向にあります。

 

或る程度の規模の大きいスーパーであれば、以下の方法で対処は可能ですが・・・

  • 設備投資(セルフレジ・自動食器洗浄機、など)
  • 業務の自動化(発注作業をプログラムが代わりに行う、等)
  • セントラルキッチン方式の導入

”お店で手造り”の魅力がなくなったり、従業員が少ないスーパーって活気にも欠けますし、様々な無形なものを無くし兼ねないので、難しい判断が求められます。また、設備やプログラムを使うのも結局は人なので、そこに教育コストは欠かせません。

 

ただ、小規模のお店の方が、最低ランニングコスト・人員の比率は高い傾向(例えば…単純に従業員10人でも100人でも店長は1人ですよね。100人いる店の店長の方が一般的には報酬は高いですが)にありますので、人件費の高騰が経営に与える影響は大きくなります。

 

”業態”としてのスーパーの競合先

コンビニでお店で手造りお惣菜とか、スナックケースの充実など、即食部分に力を入れてきたタイミングで、私はスーパーとコンビニで垣根が無くなって来たなぁと感じていました。

 

(出典:2019年版スーパーマーケット白書 P50)

上のデータを見ると実際、コンビニ()にスーパーの売上が食われている実態もあるのですが、最近はドラッグストアの方が脅威になってきております。ネット通販は逆にかなり落ち込みがあります。食べ物は実際店舗で見て買う方が戻ってきているのでしょう。

 

実際、各ジャンルごとに、コンビニ(以下CVSドラッグストア(以下DS・スーパーで食品を買う頻度についてのアンケートもありました。野菜・魚など、カテゴリー別にどこで・週に何回利用するかを集計しています。

 

(出典:2019年版スーパーマーケット白書 P58)野菜の業種別利用頻度

 

生鮮食品(野菜・魚・肉)は圧倒的にスーパーですが、野菜はDSやCVSでも利用する人が増えてきているようです。もやしとか炒め用のカット野菜など簡単なものが一部置くようになってきていますね。

 

(出典:2019年版スーパーマーケット白書 P58)鮮魚の利用頻度

こちらは鮮魚の利用頻度ですが、精肉もほぼ同じグラフになっていますので割愛します。野菜に比べると、DS・CVSの利用頻度は限られておりますが、そもそもそんなに品揃えもされておりません。

 

加工食品(調味料・缶詰・お菓子も含まれる)日配品(豆腐や納豆など)は依然としてスーパーの利用頻度が高いですが、DSやCVSで同程度利用すると答えている人も多く、一部はスーパーよりも高い頻度で利用しているようです。

 

さらに…飲料・酒、惣菜については、CVS・DSの利用頻度はほぼ互角だったりする結果が見て取れます。

 

といくつか、スーパーマーケットにとって厳しい状況を掻い摘んできましたが、”食のインフラ”を担う業態として、どう存続を図るかと言ったことを考える必要性が出てきた時期と思います。

 

1つの未来のカタチ ー コンビニとスーパーのハイブリッド

合川駅前のA-COOPが、ファミリーマートと一体化営業を開始したのは、2017年11月29日のことです。元々隣接して営業されていましたが、Aコープあいかわの建物にファミリーマートが入る形でリニューアルオープンしました。この業態は、北東北では当店が初とのこと。

印象としては、あぁ、コンビニとスーパーが一体化すると、弱いところを補いながら効率化が可能になるんだなと感じました。(筆者の印象だけで、実際は分かりません)。

 

店内の様子

他にも、ATMやコーヒーの機械、コピー機など普通のコンビニにある設備はしっかりと揃っております。

 

回ってみての感想・まとめ

生鮮の種類・品質は、圧倒的にスーパーだが、生活圏内に一つのお店である程度何でも揃う食料品店があるのは心強い。 
●値段はコンビニ価格も、便利さにはコストが必要(24時間営業って本当に儲かるの?という疑問は持ってほしい)。
割安なプライベートブランド品もあるので、使い分けできる。
●人手や設備費のかかる惣菜・ベーカリーはコンビニ部分が担う。工場製造・配送で効率化できている。

現時点では、正直なところでは普段の買い物には食品スーパーの方が魅力的なのは否めないので、食品スーパーに全て取って変わるとは思えません。お盆や年末など、所謂ハレの日の対応ができるのはやはり食品スーパーだと思います。

しかし、旧:鷹巣町の中心地もますます人が減った時には、コストダウン型の運営が可能なこういうタイプのお店が出てくるのかなという気もします。

なので、現時点のモデルの食品スーパー(ハレ)ちょっと大きなコンビニ型のスーパー(ケ・普段使い)の2パターンになっていくのではないでしょうか?ちなみにコンビニは減少傾向になると私は読んでいます。

 

そんな近い未来に思いを飛ばせる形態のスーパーマーケットのカタチを垣間見ることができました。

 

営業情報・アクセス

●営業時間:

24時間営業

●定休日:

年中無休

●電話番号:

0186-78-9003

●住所:

〒018-4211 秋田県北秋田市川井 字鳥屋沢25番地

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