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びびた
画像は”ToonMe”でやってみた
秋田県北部出身。
大学進学を機に南東北で10年弱過ごし、地元に帰ってきました。
日々の出来事、地域のグルメ・イベント・スポット情報など書き綴っています。
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食べ物関連のウェイトが大きくなったので、少しカテゴリー構成を見直しています。

【ネコバリ岩/三平の家】ファン必見の映画のロケ地へ|五城目町馬場目

20.7.31 三平の家加筆

北秋田市~秋田市を往復する生活が始まって早くも半年が経とうとしています。

いつかのタイミングで行ってみようと思いつつ、ずっと行けていなかった五城目のスポット探検。漸く秋田市で休日を過ごせそうでも、コロナウィルスの影響でお昼ご飯を考えていたレストランが開かなかったりと中々タイミングが合わず先送りになっていましたが、やっと時間を取ることができました。

ベタなルートですが・・・映画・釣りキチ三平のロケ地にもなったスポットを奥さんと巡ってまいりました。

 

目次

北秋田からのネコバリ岩へ

北秋田市鷹巣の中心部からは車で約1時間、距離にして約55km

国道285号線を上小阿仁村を越えて五城目町に入り、赤倉山荘への案内板を過ぎた辺りのトンネル手前にネコバリ岩へ誘導する看板があります。以降もポイントごとに看板がありますので、それに従って進んでいきますが、徐々に道が細くなっていきますし、集落・農作業をされている方も居ますので、運転には十分気を付けましょう。

 

途中、恋地という地名に魅かれて車を停めてみる。

元々はスキー場だった土地で、横には恋地山荘の跡地・レンタルスキーの看板が残っており、当時の様子を偲ばれます。名前的にも正に”私をスキーに連れてって”ですが、2004年には営業を停止されたそうです。

この手前には、五城目教育委員会により菅江真澄の道の標柱が建てられており、天明5(1785)年7月頃に上小阿仁村・萩形からこの地を通り、久保田へ向かったことが記録されています。

先刻の場所を左に折れて進んでいくと、今となっては珍しい茅葺の家を発見。道路より少し低い土地に建っていることもあり、自然に埋もれていくような印象を受けました。

目的地近く、北ノ又集落へ入る手前の橋の上から。川底も見える清流で、川の流れの奥には何かが潜んでいそうな木陰のトンネルが。

三平の家を一旦過ぎて、ネコバリ岩手前へ。

ココからは舗装されていない道路が約400m続きます。結構ガタガタするオフロードなので、手前の道路に路駐して歩いて向かうのが無難に思います。手前にも駐車場は3台分はありますが、すれ違いが困難な道幅と空いていなかった時のことを考えると少しリスキー。歩くのも熊がリスキー。

 

”ネコバリ岩”到着!

時刻は10時前後

この時点で先客は1組・運良く車を停めることができましたが、すぐ後からもう1組到着で駐車スペースは埋まってしまいました。確実に近くまで行こうと思ったら、早めの時間をおススメします。

そして、ついに対面!

遠くからでも、大岩に木が横たわり、さらに上へ上へと伸びていく異様な形は正に”奇岩”です。地元の方々には存在自体は知られていたものの、見慣れていたせいかそこまで貴重なものと思われていなかった模様。慣れって凄いですよね。

近くで見上げてみます。

この大岩の高さは約6mとのことで、そのスケールの大きさに圧倒。畏怖さえ感じてしまうくらいです。よくよく見ると、1本の大木が根を張っているのではなく、何本かの気が複雑に絡み合って岩から地面に根を一生懸命に下ろしています。

”ネコバリ”の由来は秋田弁の”ねこばる”から取られており、頑張る・力むという意味を持ちます。本来、根を下ろす地面とは違う岩の上で一生懸命に根を張っている様子から名付けられたそうです。

 

人物を入れると大きさが良く分かります。角度によってはトトロのような風体にも見えますが、手前にも小ネコバリ岩のようなお供がいて、合わせて見るとますますトトロに見えてきます。

 

そして川面には見慣れない綺麗な黒い蝶が2匹。

Google先生曰く、ミヤマカラスアゲハとのことです。実際採集してみないとカラスアゲハとの違いは分からないかもしれませんが、普段の暮らしでは見ることができない貴重な蝶も眺めることができました。

広げたところに光が差すと、青く反射する羽がとても綺麗でした。

傍らを流れる馬場目川の清流。

濁り無い水で、イワナが泳いでいる様子も見られました。魚もたくさん生息していそうですが、それを餌にするカワセミやヤマセミなどの野鳥も運が良ければ見られそうです。

”三平の家”へ

ネコバリ岩を見た後は、一度通り過ぎた三平の家へ。

映画:釣りキチ三平の滝田洋二郎監督がロケ地の選定に悩んでいた時に、原作者の矢口高雄先生が推薦したところ、使用を即決したそうです。

三平の家と名付けられていますが、実は1987年公開の映画【イタズー熊-】でも使用されています。この映画には矢口高雄先生自身も出演されており、そういった経緯もあったようです。

実際に使われた様子はそのままに、パネルやスナップショットで撮影当時の様子を眺めることができます。

ちょっと低めの天井にはツバメの巣が何個も。人家の中に巣をつくるのはツバメしかいないようです

元々は管理人さん自身の住まいだったところ、当時の道具もそのままに保管されていて、昔の暮らしを垣間見ることができます。熱心に映画の撮影時の様子だったり、実際に管理人さんが住まわれていた当時の様子を教えていただき、大変勉強になりました。

約30年前・集落にもっと家があった時の記録が残されています。矢張りこの集落も過疎化の波が押し寄せています。時間が経つにつれて1軒、2軒と家が減り、今はお隣さんを残すのみとなっています。そのお話をする管理人さんの様子は、矢張り寂しそうに感じました。

過去の写真だと家があるところ、今は三平の家の駐車場になっていました。

三平の家基本情報

●公開時期;

4月初旬~11月中旬(不定休・冬季は休業)

●開館時間;

9:00~17:00

●住所;

〒018-1713 秋田県南秋田郡五城目町馬場目北ノ又41

駐車スペース8台程度あり

●入場料;

無料

 

まとめ

五城目町馬場目のネコバリ岩・三平の家の様子を紹介しました。

  • 自然の織り成す造形の不思議さが圧巻!
  • 釣りキチ三平ファンは必見!
  • 街中では見られない生きものとの出会いも期待(クマは勘弁)

今回訪れた時に調べていた中で一番印象的だったことが、人間の慣れって凄いこと。

この岩を見て凄いと感じた集落外の方が写真を撮り、それを見た方々から大反響が得られた結果、ネコバリ岩は世に出ていくことになります。

普段生活していると気付かないけど、県外の方から見ると面白いとか凄いと思えるようなことが実はその辺に転がっていたりする好例と感じました。そういうのを発信できると良いですが、そういうのに気付けないのもまた地元民。

そういう点では、地域の内外の人たちで響くポイントが違うので、移住政策のアピールってホント難しいなぁと思います。

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