北秋田市鷹巣では、冬季は体育でスキー授業を行います。秋田市では行われていませんでしたが、大館市・上小阿仁村あたりでも行われており、秋田の県北部では一般的な冬の風物詩と言えそうです。
私の子供たちが通う小学校の場合は、1~2年生は歩くスキー(ノルディック)、3年生からは希望を取ってノルディックとアルペンに分かれていきます。今年からは回数がぐっと減り、授業は年間3回・総仕上げに薬師山スキー場でスキー教室を行って終わりになります。
ただ、これがスキーを嗜まない家庭にとっては悩みのタネにもなりまして…
その数回のために用意するスキー用品は自前になります。学校で体育用にお下がりを保管しておいてレンタルしてくれたり…ということはありません。日常的にスキーに出かけたり、スポーツ少年団に所属する家庭にとってはコストにはなりませんが、我が家の様に本当にこれだけ、という家庭にとっては特別支出枠になります。
子供たちが自分からやりたいという意思を表明するようであれば、勿論協力するつもりでしたが、我が家の子供たちは残念ながらやる気は全くないようでした。
と言ったところだと、できるだけ支出は抑えたいもの。代表的な入手の手段は以下の3点になります。
入手の方法
お下がりを譲ってもらう
知り合いがいればこれが一番無難です。
幸い、北秋田市に戻った時に奥さんの職場の方から古いものをセットで譲ってもらうことができました。意外と家庭に使わないスキー用品をそのまま眠らせている方も居るようで、声を掛けてみると見つけてくれる可能性があります。
中古を買う
大館市のOFF HOUSEやセカンドストリートで中古のスキー靴・スキー板を手頃な値段で買うことができます。
ただ難点として、靴と板がセットで販売されているわけではないので、アルペンの場合は、板の長さは良くても靴とビンディングが合わなかったりと、中々使える組み合わせが見つからないこと。自分で点検や調整ができる方にとっては良いのですが、初心者では中々難しいところです。歩くスキー系はそもそもの母数が少ないということもあります。
また、これは今年知ったことですが…鹿角市では不要になったスキー用品を回収して、12月初めにバザーを開催しています。主催は鹿角スキースポーツ少年団。回収やバザーの日程のお知らせは、鹿角市広報の11月号に毎年掲載されています。業者の委託販売もあるようで、中古だけでなく新品も手に入れることができるようです。
新品を購入-タナカスポーツへ
とは言え、これらは丁度良いサイズがあってこそで、確実に必要なスキー用品が手に入るとは限りません。となると、新規で購入することになりますが・・・
そんな時、取り合えず鷹巣町民はほぼ皆(だと思います…)、タナカスポーツさんに集います。
私が小学生の時に比べるとスキー自体が下火なのか、歩く用のスキーは非常に豊富にそろえられているものの、アルペン用品はごくごく限られた品数になっています。それでもバラバラで買うと、板だけでも4~5万円するようなところを、小学校の授業で使う旨を伝えると2万円程度で揃えて下さいます。
これが昨年購入したスキーセット。
アルペン・ノルディック共に板・靴・ストック・スキーバンドに金具のセットもしてくれて、それぞれ約20,000円で収まります。アルペンの場合はヘルメット・ゴーグルも必要になりますが、そこは別料金なのは注意が必要です。安い物であれば合計6,000千円位ですし、この辺はサイズさえ合えば良いので、上記の中古ショップでも大きな問題はありません。
当然ウェア・手袋も必要ですが、通学自体に結構ガッチリした本格的なウェアやジャンプスーツが必要なので、こちらは生活上のコストで特段スキー授業のための特別コストには含まれません。
購入のタイミング・注意
子供の成長を見越して買う
スキーの長さと靴のサイズは、子供の成長に合わせて更新が必要になります。ただ、新品でも安く収めてもらえるとは言え毎年買い替えたり、知り合いを当たるのも大変です。
子供にもよりますが、1年で身長が5cm程度・足のサイズが0.5~1cm位大きくなる前提で、2年間使えるようにちょっと大きめのサイズを買っておくのをおススメします。
ただ、スポ少やスキー大会に出る位にしっかり活用する場合はこの限りではありません。毎年ベストな競技ができるバランスで成長に合わせたスキー用品を揃えるのが肝心になります。私が小学生の時もノルディックの場合は、ストックの長さが5cm変わるだけでかなり推進度は変わる感覚がありました。ちょっと長めなのは何とかなるも、短いのは全然ダメでした。
奇数の学年で買う
上記の通り、1年生・2年生は歩くスキーで雪に慣れて、3年生から希望でコースが分かれます。
と言った時に、2年生で歩くスキーを新しく買って、翌年アルペンをやりたいと言われた時にはもう…。これが今年の我が家のパターンでした。どうしても靴が入らないとかいう場合には仕方ありませんが、新規購入する場合は奇数の学年で更新するのが無難と思います。
『1年やってみてやっぱり来年別のやりたい』とか子供の気が変わらないように…
購入する前に、2年間は同じ競技をする約束とか、コースを変える時はどうして変えたいのかという事前の意思確認をしておくと尚良いかなと思います。
まとめ
北秋田市の私の子供たちが通っている小学校の事例を元に、スキー授業の事情に触れてみました。
私自身が小学生の時は、親の協力もありながらも、夏は野球・冬はスキーを学校の先生の指導下で部活で行うのが当たり前でしたが、今はそこまででもありません。学校単位で行っていたスキー大会も無くなっていました。雪の降り積もるタイミングも年々遅くなっているため、体育でのスキー授業の回数もグッと減っていますし、調達コストに対する活用度合いがかなり減っている実感があります。
できればスキーを振興するための記事を書くことができた方が良かったのですが、職場でも割と困っている感じの声が多いので、敢えてネガティブな感じで切り抜ける方法を纏めてみました。実際どの位掛かるかを目安で知りたい方や、金額を少しでも抑えたい方の参考に少しでもなってもらえると幸いに思います。
個人的には、シーズンレンタルのお店があったり(ネットでは見つかりますが)、学校でストックしてくれたりすると非常に助かるんですけどね…。
タナカスポーツさん営業情報
●営業時間;
9:00~19:00
●定休日;
毎週ではないが水曜日(下記ウェブサイト内カレンダーにて確認)
●電話番号;
0186-62-2731
●住所;
〒018-3322 秋田県北秋田市住吉町8−27
駐車場・5台程度停めるスペースはあります。
●ウェブサイト;
コメント
コメント一覧 (3件)
[…] 運動着はスクールメイト、または先日スキーを購入したタナカスポーツで購入することになります。値段はどちらも同じです。私が通っていた当時は、小学校と同じような生地・デザインでしたが、今は男女の区別も無く、シュッとしたデザインで格好良くなっていると思います。 […]
日本は島国、周りが海ですから やはり学童のうちに泳げることを学ぶこと大切かと思います。同時に東北甲信越北陸そして北海道の雪国はスキーやカンジキを履いて雪のなかを歩けること肝要です。近年ピンポイントで大雪となり たった数キロの道のりが雪によってライフラインが閉ざされ騒いでいます。しかし100年近く前にレルヒ少佐がスキーを伝達したことから雪の降る地域でのスキーをこなせることは泳げること同様ライフラインの一つの道具となり技術であります。学校では基本のクロスカントリスキーを授業で取り入れて1年生は1km 6年生は6km歩けるようこの先のこういった万が一気象異変やエネルギーが途絶えても雪の中を生活できる工夫を学ぶことの大切さを(経済的な負担がご家庭になきよう)教育する方々理解いただきたいです。きっと秋田県スキー連盟の方々も指導に応援に行っていただけると思います。
コメントありがとうございます。
何故、体育の授業にスキーが組み込まれているかと言う観点が全く抜けておりましたね。そのような根底の話を聞くことができ、大変勉強になりました。
近年は温暖化の影響からか、中々雪が降らずにスキー授業を見送ることもありましたが、今年の様に突然降った時には、必要性をつくづく感じます。