今年7月19日に新海 誠 監督の長編アニメーション映画『天気の子』が公開されました。前作に続いての大ヒットで、この記事を書いている時点でも映画館での上映が続いているロングラン作品になっています。
私自身も幅は狭いもののアニメは好きなので、過去の新海誠監督作品は一通り見ていますが、何となくタイミングを逸してまだ見てはいません。来年以降のDVD・テレビ放映(こちらは再来年の正月かな?)を待とうと思っています。
それでふと気になったのは『君の名は。』が公開されたちょっと後に、飛騨高山地方が舞台であるはずの糸守駅が北秋田市の阿仁前田駅にソックリだという指摘があり、思いがけず映画の”聖地”になってしまったこと。『君の名は。』の公開から3年も経っているために一時の集客はないかもしれませんが、新しい作品が出たことで人気がどうなったんだろうと気になり、”今”を見るために久しぶりに足を運んでみました。
前田南駅へ
秋田内陸縦貫鉄道の北の始点・鷹巣駅からは9駅目に当たるのが前田南駅です。電車の場合、電車での所要時間は約44分・運賃は780円です。注意が必要なのは急行列車が停まらないこと。事前に時刻表を確認してからプランを立てましょう。
【アクセス】
ちなみに車を使う場合は、大館能代空港からレンタカーを借りる前提のルートだと、森吉・阿仁方面へ285号線~105号線へ入るのが定石のルートですが、駅の手前は住宅街・登坂がありと道が狭いのがちょっと大変です。
このような感じで駅の手前にも整備された駐車場はありませんので、路肩に停めるしかないのですが、あまり奥まで入ると出るのが大変です。ただ、周りは個人宅・田畑が広がっているので、周辺住人の迷惑にならないよう節度ある停め方も必要です。
先客とご挨拶~駅の内部へ
この時(10月22日・9時40分頃)は到着すると、既に先客が1名いらっしゃいました。幸いバイクでの来訪のため、私が車を停めても通り抜けは可能でした。ふと目に入ったバイクのナンバープレートにはなんと、、、静岡の表記がありました。
車を停めて大丈夫か、との確認を取りながら挨拶を交わしてみましたが、本当に静岡から来ていた様でした。忘れられていないことをありがたく思うとともに、まだまだ観光資源として機能していることが嬉しく思いました。
駅舎内は割とアッサリしたもので、夏場は外で花を咲かせてるプランターも枯れた後は駅舎内に収納されてしまいます。後は、内陸線の時刻表・料金表・沿線の観光ガイド、そしてこれからの時期に活躍するであろう除雪の道具が置かれています。
君の名は。関連品
そして、劇中に出てくる【口噛み酒】を模したお酒と一緒に駅ノートが置かれています。映画公開から前田南駅が話題になり…ほぼ丸3年経った今では、駅ノートは4冊目に突入していました。これが多いのか少ないのかは判断は付きませんが、昨年からは1冊更新されたかな?という勢いです。
パラパラ…と駅ノートを捲ってみると、いたずらチックな書き込みはあまりなくて、素直に巡礼の挨拶だったりと真摯な書き込みがほとんどでした。日本全国からは勿論、韓国・台湾からいらしているファンの方も居るようで、駅が北秋田市周辺地域の外貨獲得に貢献していることが分かります。
単なる挨拶だけでなく、力作のイラストを描いている方々もおり、絵を描けるセンスを羨ましく感じることも。
こんな絵をサラッと描けたらカッコイイですね。皆さん、遠くからの来訪ありがとうございました。
まとめ
秋田内陸縦貫鉄道・前田南駅の今の様子を見てきました。君の名は。公開より3年経ち、新作も出ていますがまだまだ忘れられていないようで、ホッとしました。
やはり醍醐味は内陸線の電車に乗っての観光だとは思いますが、降りた後に次の電車まで最大3時間(進行方向によってはほとんど間がない時間帯もある)待ち時間があるのはちょっと厳しいかもしれません。
空いた時間は、駅舎に掲示されているパネルに従って周辺の歴史ある名所・史跡を回るのも良し、タクシーが呼べるなら隣の阿仁前田駅の温泉で次の電車を待つのも良いかもしれません。
このまま細々とでも良いので、観光資源として残ってもらえると良いと思います。願わくばここに続く聖地が誕生することを!
コメント