またまた時系列が前後してしまいますが、先日の秋田ふるさと村に行った際のお話です。
ふるさと村の後には増田まんが美術館にも行く予定をしていましたが、リニューアルオープン当日のこと、道路が渋滞しているようで、またの機会にすることにしました。そこで、北秋田に帰りながら個人的にずっと気になっていた美郷町・六郷の湧水群に寄ることにしました。
街全体が観光地!!
湧水群ということで、字面だけ見てごくごく狭い範囲にポコポコと湧き水の泉があるのかと思って訪れてみると、それは大変な間違い。
街全体の其方此方に湧き水が点在しており、清水巡りとして言わばオリエンテーリングのように街歩きが楽しめる感じになっていました。
街全体で126箇所もの清水が確認されており、特に有名な清水には上の写真のような看板が設置されています。それでも開発によって昔よりも湧水池は減っているようですが、それでも凄い数です。
ニテコ清水
こちらは、サイダーの名前にも使われているニテコ(似手古)清水です。
聞きなれないこの語源は何だろう?と思い、調べてみると、語源はアイヌ語のニタイコツ(水溜りの低地の意)とのことでした。元々古代には蝦夷地として知られている東北地方、アイヌの言葉が転化した地名も多く残っています。
近くでは実際に湧き水を飲むこともできます。
水温は10~15℃で、最も美味しいとされる温度を保っています。この時は若干寒かったこともあり、寧ろ温かく感じる位でしたが、夏真っ盛りの時に飲んでみたいと思いました。
藤清水
こちらは藤清水です。
民家の間の小路を入って行くと出会えます。まだ5月初めなので、緑が生い茂る手前ですが、時期がくると藤の花が満開になるようです。
近くにはテーブルとイスが設置されており、ゆっくり座って休みながら藤の花を愛でることができそうです。今時期は菜の花を見て楽しみましょう。
といった感じで、それぞれに由縁やストーリーを持つ清水が街のあちこちに点在しています。今頃でも十分きれいですが、本当の見ごろは夏かなと思います。その頃に何とか時間を作ってじっくり散策をしてみたいですね。
街巡りの拠点・休憩所
名水市場:湧太郎
明治30年建築の旧:京野酒造の建物を改修した多目的施設です。
他にもお土産・ショップや、レンタサイクルのサービスもあり、ここを観光拠点として街巡りをするのが良さそうです。
水の博物館・教室では、美郷町湧水群の成り立ちや街中の泉の詳細な説明もあり、時間のない時はココで見た気になるのも良いかもしれません。それでも次回は必ず自分の足と目で見ることを誓うのでした…
手造り工房:湧子ちゃん
こちらは産直販売も兼ね、美郷町で採れた素材や湧き水で手造りしたお菓子や豆腐を販売しています。
店内の裏手には、ニテコ神社・清水があるという立地です。
秋田県産大豆・リュウホウと湧き水を使用して作ったお豆腐もあり、それもそれでとても濃厚で美味しいのですが、今回は帰りの車内で食べるおやつを購入しました。
おからドーナツとアップルドーナツです。それぞれ3個ずつ購入しましたが、丁度揚げたてのタイミングに当たってラッキーでした。
食べてみると…パサパサする質感は全くなくて、とてもしっとりとした食感で喉つまりは一切しませんでした。アップルの方は、りんごだよ!!!と言う程、滅茶苦茶にに主張するわけではありませんが、ちゃんと風味を感じる位の味付けでした。
プレーンはいつでも購入可能・1個70円
アップルは土日祝祭日のみ購入可能・1個90円です。
まとめ
正直、何の前情報も持たずにふらっと寄ったのが失敗でした…
一度かじってしまうと、それぞれの清水の謂れもしっかり勉強しながらコンプリートしてみたいです。そして、一緒に明治~大正の雰囲気を残す六郷の街の雰囲気も楽しみたいなという気持ちが止まらなくなりました。
奥さんも角館より良いかも…と高評価。
丁度、藤の花が咲く頃に準備して、1日じっくり回れるプランを組んで再訪してみたいと思います。
特に、美郷たぬき中華にするのか、ニテコ神社横の名水庵で流しそうめんを食べるのか、昼食のプランが悩みどころです。
アクセス
●住所;
〒019-1404 秋田県仙北郡美郷町六郷大町61
ニテコ清水周辺の住所です。
●北秋田市からのアクセス;
●高速道路を使用する場合
国道7号線を能代方面へ、二ツ井白神ICから秋田自動車道へ乗り入れます。大曲ICで降りたのち、国道105号線に沿って進みます。
●下道を通る場合
県道102号線から国道105号線乗り入れた後は、大覚野峠を越えてひたすら直進。約2時間半で到着します。
●ホームページ;
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 美郷町六郷の湧水群がやはり秋田県内では大規模なものですが、北秋田市近辺にも地域に密着した湧き水が幾つかあります。 […]