先日11月27日(土)、日沿道・能代東I.C.すぐ近くに【イオンタウン能代東】がグランドオープンしました。
構想はだいぶ前からあったようですが、伸びに伸びた結果、当初予定の約半分の規模でのオープンになりました。
とは言え、イオンスタイルを核として、ヤマダ電機・サンデーなど家電/ホームセンターの大型店舗もありますし、生活に関するものは一通り揃うので、便利になったことは間違いありません。
遅ればせながら買い物をしてきましたので、少しまとめてみました。
モールの概要
●コンセプト
店舗の「イオンスタイル能代東」を含む、天候の影響を受けにくい県北地域初の屋内モール型商業施設としてワンストップショッピングに対応。
コンセプトは「秋田県北部の衣食住文化の創造・発信店舗へ」。能代市を中心とした県北部の“食”文化の発信、日々のくらしに必要な“衣・住”を支える店舗を目指す。
引用;https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1366077.html
●商圏人数
秋田県北部全域の広範囲からの集客を見込む。基本商圏は車40分圏、世帯数約43,000世帯、人口約99,000人。
引用;https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1366077.html
しっかりと鷹巣も入ってしまいますね…北秋田市~三種町~八峰町までの広域をカバーするイメージですが、大館市にも看板があるので、思った以上に大きな商圏を想定しているようです。
テナント
テナントは32店舗。
核店舗は、イオンスタイル本体、ホームセンター サンデー、ヤマダ電機、未来屋書店、ダイソー等。ここに来れば、衣食住と一通り揃いますし、これから吹雪くことの多い能代市のこと。建物から出ずに買い物を済ませられるのは嬉しいですね。
更にプラスする形で幾つかある【Limited Store】ブースに、期間限定で色んなお店が出店されるようです。
美唄そば大地・イルソイルソさんは運営会社が一緒なんですね。
青森の老舗も入店するなど、秋田県内でココしかない!ものがあるのは来店動機に繋がりそうです(ただし後述で反対意見もあったことを記載してます)。
ただし、気になるのは地元のお菓子屋さんの2号店などでの入店がないこと。セキトさんとかもしかしたらと思っていたのですが…。
イオンスタイルで買い物してみた
ゲームセンターのソユーで子供たちを遊ばせた(大人も遊んでた)後は食料品を購入しました。
県北だけではなく、秋田県全域からその地域の名物を色々取り入れており、そのままお土産として送ることもできそうなラインナップが揃っております。
また、地場の野菜を持ち寄る生産者コーナーも広く取られておりますが、”秋田県産JGAP”の区画も設けられており、一段レベルの高い管理下で育てられた農産物の取り扱いもありました。
地場素材・文化を取り入れたお惣菜
鮮魚売り場は八森漁港などで取れた、地場の魚だったり生ネタを使用した握り寿司が光っていましたが、お惣菜では比内地鶏肉のちらし寿司や巻物が販売されていました。
ちらし寿司は、そぼろと焼き鳥風に味付けされた2種類のお肉が乗っていて、割とわさびとの相性も良いように感じました。
おにぎりも個性派ぞろい。
先日も話題になったサキホコレを使用したおにぎりがまだ販売されておりますし、焼きおにぎりの味付けも、東北各地の味噌を使ったもの、秋田発の焼肉のタレを使ったものと、非常にバラエティ豊かなラインナップでした。
唐揚げはスーパーにおけるNo,1商品ですが、様々なバリエーションが用意されていました。
イオンさんの主力である”唐王”がやはりメインになりますが、白神にんにくをたっぷり使った1個70g以上もある大きな唐揚げの存在感はすごいですね。
衣や下味に余計な調味料を使用していない様で、シンプルにお肉とニンニクの風味を味わう作りでした。最終的に行きつくのは、シンプルに素材を味わう形なのかもしれません。
改めて並べてみると・・・
コンセプトの地元の食生活の新たな提案が様々ありましたね。
何となく保守的にも思える県北民ですが、新しいものは好きなので、伝統的な食材の新たな食べ方提案が受け入れられていって、家庭の食卓がより豊かになっていくと良いですね。
初めて見る素材
男鹿市の【渉水産】さんで通信で販売されていた【さかなの味噌】も店頭に並んでおります。ハタハタベースの他に、アジ・タラと合わせて3種類あります。
自ら水揚げした魚をその日のうちに捌き、魚肉と新鮮なおからと麹と塩だけで作ったとのことで、風味がガツンとダイレクトに響いてきます。
見た目は味噌ですが、寧ろ”醤”的な調味料で使うのが正しいかもしれません…今日の所は刻み葱とみりんを合わせてネギみそを作ってみましたが、色々試してみたいと思います。
発酵食品つながりで、味噌の横には甘酒で一括り。秋田県の発酵食品文化の豊かさを改めて知ることができました。
他にも県の内外問わず、アッパー商品(1丁300円の豆腐など)から普段使いまで珍しい商品が品揃えされていて、隅々まで商品棚を見てしまいます。
残念だったところ
周りの人間が思っていることがそのまま”お客様の声”にもそのまま反映されていましたね。
①シネマコンプレックスが欲しかった
秋田県北部には常設の最新の映画を見られる映画館が存在しません。
秋田市または弘前市まで行くのがデフォルトになっています。柳町のイオンや大館市のオナリ座で気分は味わえますし、子供向けのアニメ映画は市民文化会館などでも遅れて上映されるのですが…
②期待していた店舗が入らなかった
ユニクロ・GU・無印良品・スタバさんなどのメジャーどころの開店を期待していた方が多いようでした。映画館も含めて、”秋田市まで行かなくても良い”がキーワードになるようですね。
アクロスプラザ能代には、以前にはユニクロとGUが並んで建っているという贅沢な状況がありました(今はニューライフカネタと空き店舗)。どちらも撤退してしまったので、改めて今回イオンタウンのモール内に出店すると思ったのですが、見込み違いでした。
無印良品さんは、会社の出店方針が変わったようで、より地元の会社と連携して出店されていくようです。関東ではヤオコーさんと連携してショッピングセンターを形成したとのことです。
いずれも収益の見込みだったり、会社の方針など中々難しい事情で断念したのだと思いますが、もともとの期待が大きかったことが窺えますね。
後、ゲームセンターの広場・キッズリパブリックなど、子供の遊び場が充実しているようで、ちょっと時間を潰す無料のスペースが存在しないんですよね。コロナ感染対策で難しいかもしれませんが、
まとめ
能代市中心部の主要スーパーの位置をGoogleマップにてマッピングしてみました。
- 紫色:丸に◇ … イオン・ビック・マックスバリュ
- 緑色:紡錘形 … いとく
- 黄色:丸に☆ … テラタ
こうして並べてみると、能代市内は以前からオーバーストア気味とのことですが、最早戦争状態になっている感じです。
それでも買い物をしてみると、スーパーそれぞれに個性があり、それぞれのカタチでお客様へのお役立ちを考えていて、上手く棲み分けができている気もします。
ただ、人口減少は買い手・働き手双方に掛かってくるので、今の店舗数・会社数を維持するのは長期的には難しいかもしれません。イオン関連の求人が出たら、この管内の有効求人倍率が2倍を超えたという深刻な働き手不足です。
また、ヤマダ電機の店舗数が増えるから「2倍便利になりますね!」というCMにも大きな疑問を抱いてしまいます。
短期的には、お客様的には選択肢が増えて良いことのように思えますが、人員不足からのサービスの低下・サービスの継続不能に陥らないように対策は考えないといけないかもしれませんね。
この辺が岸田首相の言う【新しい資本主義】に盛り込まれているのかどうか。多分そこまではまだ踏み込まれていないだろうとは思いますが…
これから5年・10年と経っていく中でどのような変化があるのか、私自身にも関わることですし、今後も注視していきたいですね。
営業情報・アクセス
●営業時間;
8:00~22:00
●定休日;
なし
●電話番号;
0185-70-1770
●住所;
〒016-0121 秋田県能代市鰄渕古屋布1−番
駐車場;1,500台程度
●ウェブサイト;
●支払い;
現金・キャッシュレス決済・レジゴーあり
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