年が明けてから、1月下旬~2月中旬にかけて、秋田県各地で冬のお祭りが開催されます。雪深い土地柄だからこそ、雪を楽しみ・冬を愉快に暮らすという趣向だったり、春からの豊穣を願う行事が満載です。
県北開催一番手:比内とりの市
1/25・26日は、大館市の旧:比内町で【比内とりの市】が開催されました。
”比内町”は名前の通り、日本三大地鶏・比内地鶏の里と知られています。このお祭りは比内地鶏の供養と共に、全ての鶏に感謝を行う趣旨で開催されています。
始まったのは、1985年からと意外と新しいお祭りですが、比内地鶏を中心に、地元の素材をガッツリ満喫できる人気のお祭りになりました。
とは言え、実は今まで行ったこともなかったので、閉じこもっている子供たちを連れ出す意味も込めて、行ってきました。
開催場所:大館市立比内グラウンド
周辺に駐車場もポツポツあるようですが、午前10時半の時点ではほぼ満車になっていました。予想はしていましたし、公式HPでも案内はありましたので、シャトルバスを使用することにしました。
会場近くの比内総合支所から、シャトルバスが運行されています。
案内では10分に1本と言うことでしたが、マイクロバス3台位で運用していたので、実際はもっと感覚が短いと思います。行きも帰りも待ち時間がほとんどなかったのは嬉しかったです。
そして、会場到着。
とりの市の様子
入り口すぐ!出店ゾーン
出店ゾーンは、比較的オーソドックスなメニューというか、どのお祭りにもいる感じです。でも、子供たちはこういうの好きですから外せないでしょうね。
ステージ・伝統芸能
日曜が伝統芸能が中心、土曜日はよりPOPな催しが行われます。
子供たち連れてなので、なかなかのんびり時間をつぶすことができないので、見られたのは2組だけですが、地元アイドルグループ、ご当地ヒーローのアトラクションもあり、中々盛りだくさんの内容です。
ゆるキャラもいっぱい
大館市ではおなじみのキャラクターが常に歩いています。子供たちが集まってくるので、写真撮影も一苦労でした。
秋田犬ふれあいコーナー
ハチ公の生まれ故郷である、大館市のイベントにはもう定番になりました。
今日は2頭の秋田犬が皆さんをお出迎えしていました。ただ、秋田犬はオオカミの性質を色濃く残している犬なので、人間に触られるのは実はあまり得意でないそうです。
ですので、休み時間を取りながらのふれあいが最近は主流です。
体育館の中は食の祭典
この他にも、地元の”菓子舗一ノ関”さんとか”馬太郎”さん、北秋田市からも”肉のまつお”さん、”庄司さかな屋”さんなど多数出店されていました。また、能代市・鹿角市からも出店があり、県北のグルメ勢揃いと言った様相です。
体育館のキャパシティを考えると、もう少し出店が少なくても良いかもしれません…。賑わい感はすごいものがあるのですが、小さな子供を連れて食事となると、テーブルが欲しいと思いました。
比内鶏を満喫!
とは言え、折角比内地鶏の祭典です。
限りある胃袋の容量を考えると、何でも食べられないので、やはり比内地鶏のメニューを食べようということにしました。
●野菜たっぷりの比内地鶏かやき
こんな大鍋で作っているワイルドな鍋です。寒い中ですので、立ち上る湯気で非常に魅かれます。お金を払って、丼を受け取り、鍋の前に行くと、写真の感じで豪快に柄杓で盛ってくれます。
物凄いボリュームで1杯300円。1杯でお腹いっぱいになり兼ねないので、奥さんとシェアしました。やや薄味の味噌ベースですが、その分素材の味がしっかり味わえるのが良いですね。
具材は、比内地鶏丸ごと(皮・内臓・お肉・キンカン)とたっぷりの野菜です。大根、じゃがいも、玉ねぎ、しいたけ、白菜等々…。お好みで七味唐辛子を振りかけてもOKです。兎に角ボリュームが凄すぎます。
普通の肉の部分があまり入りませんが、キンカンを含め鶏モツがたっぷり入っています。私たちにはそれがたまらなく美味しいのですが、皮・鶏モツが食べられない方には地雷だったかもしれません。食べ残しがキンカンも含めて結構出ていたので、勿体ないなと思いました。
●比内地鶏の焼き鳥
1本250円。比内地鶏のもも肉って、非常に弾力があります。噛めば噛むほどに、旨味が口の中に広がります。ウチの子供たちも、あまり固い肉は食べない…どうも今の子供たちはそういう傾向があるようですが、それでも1本完食していました。
味付けはシンプルに薄い塩味。本当にいい素材は、このように味わいたい。
●比内地鶏3種肉盛り合わせのラーメン
1杯600円。比内地鶏のお肉を食べる機会も貴重ですが、もも肉に加えて、首肉とせせり肉と更に食べる機会のないお肉が味わえるお得なメニュー。勿論、だしも比内地鶏ガラで取っています。
各部位ごとに焼いたものが、各2切ずつ入っているので、1切れはそのまま鉄板焼きの風味で味わう。2切目はスープで温めて食べるのがおススメの食べ方と思います。
●比内地鶏の千羽焼き
1羽4,200円・半身2,400円です。皆さん、お土産に買うようで、引っ切り無しに列ができていました。大館のイベントでは結構定番になっていますね。
アメッコ市・きりたんぽ祭り・肉博でも見かけることができます。
いずれも開始は10時からのようですが、昼食に…と考えていた方は、11時を目途にしないと、長蛇の列に巻き込まれます。かやき鍋はそれでも大鍋調理なので、早く捌けていきますが、焼き鳥は焼き上がりまで時間が掛かったりと大変です。
朝ご飯を抜いてきて、ブランチのような感じにすると列に並ばなくても良さそうです。
お参りで〆ました
イベント会場には、比内地鶏を祭る祭壇ができていました。12時まで待つと、神事も見ることができましたが、子供たちの限界が近かったので、最後にお参りをして退散。
祀っている神様は以下の4柱です。
●産大火神(うぶすなのおおかみ)
比内町を作られた神様。
●色鳥大神(いろどりのおおかみ)
比内鶏をはじめとする全ての生ある鳥を作られた神様。
●大御食津比売大神(おおみけつひめのおおかみ)
比内鶏をはじめとする鳥を食する事ができるとされた神様。
●大市比売大神(おおいちひめのおおかみ)
比内町の商売繁盛の神様。
と言ったように、比内町・比内鶏にちなんだ神様をお祀りする神事行事でした。
今年は風邪が抜けきっていない中でのお出かけ、防寒対策がイマイチで早めに帰ってきてしまいました。ステージ・食・アトラクションと楽しめる要素がたくさんあるので、防寒対策をしっかり行って、来年はもっと満喫したいと思います。
比内地鶏の料理をこんなにリーズナブルに食べられるイベントも中々ないので、足を運ばれること、おススメしたいですね。
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