秋田県北部のソウルフードともいえる馬肉の煮込み。
鉱山や林業で消耗した体にとって、エネルギー(グリコーゲンへの変換)効率の良い馬肉は、正に”馬力を出すため”に栄養学的にも理にかなった食材です。秋田市では食べない食材ですし、食べる地域が飛び飛びになっている部分を見ると、地域の文化と共に有る食材なのでしょう。
平山さんの、庄司さかな屋さんの、高橋旅館さんの、松尾精肉店の、と様々な事業所さんで販売されていますし、こぐま亭ではシチューにもアレンジされていて様々な楽しみ方があります。
そして、大館市を代表するのは【馬太郎】さん。
本店は大館市釈迦内の大館北I.C.近くの店舗で、お持ち帰りを中心に運営されています。また、トラックで移動販売をされていたり、いとくの一部店舗でも曜日限定(水曜・土曜限定入荷)販売されています。
馬肉煮込み・馬スジ肉煮込み・ホルモンとそれぞれに大小あり、小は600円・大は1,200円で販売されています。
醤油・佐藤・塩だけの化学調味料不使用でシンプルな味付けながら、臭みが全くなく柔らかいのが特徴。他のお店の煮込みには、にんにく・生姜など何かしらの香味が加えられていますが、それすらないのが凄いと思います。
その人気店が、能代市に新店を出されたので食べに行ってみました。能代市花園町
今年、ご縁があり、8月には2号店を出されることは知っていたので、楽しみに待っていた次第です。正式発表はTwitter上で行われていましたね。
座席・メニューなど
お店の看板には、テレビ番組内でのパンチ佐藤さん・内藤大輔さんの来店をアピール。右にパンチ佐藤さん、左に内藤さんでご家族を囲んでおります。
食券を買って店員さんに渡してから着席するスタイル。
水はセルフサービスですが、気付かずにボーっとしていたら運んできてくれました。
馬肉ラーメンが中心になりますが、うどんや丼なども取りそろえられています。
また、本店と同じようにお持ち帰り用の馬肉の煮込みも置いているようです。
実食
オーダーしたのは、馬肉ラーメン(太麺)・800円(税込)。
太麺だけだと料金は変わりませんが、+100円で麺大盛・+200円で肉増量とバリエーションがあるようです。
麺が茹で上がるまでも、器にお湯を張って少しでも温かいものを出してくれる素晴らしい配慮。
具材は昔ながらの中華そばという感じで、馬スジの煮込み・メンマ・刻みネギ、そしてナルトが妙に良いアジを出しています。スジの煮込みは持ち帰り用と同じもので、こちらも無化調の物。
敢えて太麺でオーダー。加水がやや少な目のちぢれ麺です。
無化調を謳うお店のスープは、結構醤油だったり味噌の味がしっかりと来るのですが、こちらはダシ感が真っ先に来ます。煮干しなど魚介系のシンプルな仕上がりながらも、馬スジ肉もしっかり味付けがされているので、丁度良い感じに仕上がっています。
あまりにも丁度いいので、思わずすべて飲み干してしまいました。
メインの馬スジ肉がこちら。
輸入が中心ながらも、スジ肉は国産を使用されているとのこと。スープによって常に温かい状態で食べられるので、プニプニした食感がどのタイミングでも味わえるのが良いですね。
まとめ
能代市花園町の【馬太郎 能代店】さんに行ってまいりました。
- 1人当たりの予算(食事のみ):700~1,200円
- 無化調ながらダシ感を感じる飲み干せるスープ
- 大館と同じ味がこちらでもお持ち帰り可能
能代のラーメン屋さんも個性派揃いでレベルが高いな~と思っていましたが、更にもう1店舗加わって更に競争が激化した感じです。
ただ、このタイミング(2021年10月初旬)で馬肉の入荷が滞るようになってしまいました。要因は様々ありますが、輸入や運搬に使うコンテナが足りない・動物愛護の観点で肉用の飼育数が減ってしまったというところが主な原因となっているようです。
これは私の仕事上でもちょっとした影響が出そうですが、少しでも早く解消されて欲しいものです。また能代に行った際には立ち寄って、次回は味噌ラーメンを食べたいと思います。
ごちそうさまでした。
営業情報・アクセス
●営業時間;
11:00~15:00
*2021年9月現在・変更の可能性あり
●定休日;
月曜日
●電話番号;
●住所;
〒016-0844 秋田県能代市花園町27−27
駐車場;6台程度(停め方次第ではありますが…)
●ウェブサイト;
●支払い;
現金
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