新型コロナウィルス感染が最初の流行を見せ始めたころ、いち早く首都圏では居酒屋など飲食店の営業時間短縮や自粛が始まっていました。また、感染の恐れからお店への足が遠のいた分で、地方から首都圏へ出荷される農産物や加工品の在庫がダブついてしまいました。
比内地鶏のお肉についても例外でなく、割とすぐに生産調整を始めたニュースは流れました。しかし、比内地鶏の特徴である生育期間の長さから、すぐに減らせるわけでもなく、2020年8月時点で大館市全体で約50t・金額で約3億円もの在庫になった様です。
数字が大きすぎて想像もつきませんが、東北6県でセブンイレブンで販売した比内地鶏肉!親子丼で使われていたお肉の重さで換算すると約80万Pになります。
親子丼から続くお弁当シリーズでも相当な量を販売したようですが、それでもこれだけの在庫が残っているわけです。首都圏需要の減は相当に影響が大きいようですね。
我が家と比内地鶏
鶏肉としての値段は、買う場所に拠っても違いますが100g当りで約400円程度。
国産鶏モモ肉の約3~4倍・輸入のブラジル産辺りだと約6~7倍くらいします。冷凍鶏ガラだと1羽100円位と、ダシを取るものとしても高いものでもないので、手は伸ばせますが、お肉を日常的に食べるかと言うと中々難しいです。
居酒屋などに行って、ちょっと奮発して良いものを食べようとした時に比内地鶏の焼き鳥なんかに選んで、漸く口に入る感じで、中々日常で選択肢に入って来る食べ物ではありません。
きりたんぽ鍋にしても比内地鶏スープを入れてしまえば、食べるお肉は普通のブロイラーで良いわけで。子どもを3人抱えていると、どうしても質より量になります。
消費喚起キャンペーン実施
参加者は、福原大館市長、伊徳の塚本社長、大館商工会会頭など錚々たるメンバーでした。その内、代表者6名が比内地鶏の料理を試食したり、商品を持って記念撮影したりと記者団にアピールされました。
首都圏や他県での経済活動が少しずつ戻りつつある中とは言え、まだまだ先は不透明。ならば、やっぱり地産地消が一番の方法かと思います。
改めて地元の方々に食べてもらって美味しさを再認識してもらう、そして普段からの消費に繋げていくという趣旨の下、8月24日・いとく大館ショッピングセンター内でキックオフキャンペーンが行われました。
最後は福原市長が、精肉売り場でお買い物をしてキャンペーンは幕を閉じました。その様子は各報道機関のサイトでも確認ができます。下にリンクをまとめましたので、ニュース映像・新聞記事などご覧になって見て下さい。
*日数が経つと記事自体が消える可能性が高いので、早めのご確認を。定期的に確認しますが、リンク切れを見つけたら教えて下さい。
ニュースまとめ
新聞
●北鹿新聞
翌日には新聞の一面にて掲載されていました。
●秋田魁新報
テレビ報道
●ABS秋田放送
●AAB秋田朝日放送
●NHK
他、AKT秋田テレビ・大館ケーブルテレビも取材にいらしていましたが、公式サイトにはニュース映像のリンクが貼られていませんでした。大館ケーブルテレビの大館チャンネルは、毎月1・11・21日に内容が更新されるようなので、9月1日からの放送に期待ですね。
まとめ
8/24に行われた大館市の比内地鶏消費拡大キャンペーンをまとめてみました。
この翌々日には、日テレ全国版のニュースでも事業所・商工会の担当者様が現状をお話しするなど、結構な話題になっています。そうした中で怖いのが所謂”ブーム”的な動きです。熱を帯びるのが急激だと、冷めるのも急激になり易く、結果的に取り組みが短命に終わってしまうのが私は一番怖いです。
理想は、今回のキャンペーンを切っ掛けに、普段あまり食べない方や食べたことがない方にも、先ずは食べていただいて美味しさを知ってもらうこと。そしてまた食べてみようと思ってもらえば、消費の裾野は広がっていきます。元から美味しさを知っている方には、安くなったことを機により頻度良く手に取ってもらえるようになること。
そして秋田魁新報の電子版から記事をもう1つ↓
大館桂桜高校の2年生が9月5日・12日の両日、大館市の大町商店街・ハチ公小径にて比内地鶏を使ったメニューを提供するカフェをオープンするそうです。1日50人限定と言うことで、中々倍率が高そうではありますが、タイミングが合えば伺ってみようと思います。
こういった草の根的な活動も出てきていますので、これまで以上に比内地鶏を食べて改めて地元を知る機会にも繋がれば良いなと思います。
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