2022年6月時点で閉業・現在は他の店舗が営業されています
大館市民病院のある交差点に昔っからあるお蕎麦屋さんですが、『松くら』実は2017年に一度営業を終了しています。
同時期に近くで営業していた丸亀製麺も撤退されたりと、大館の凋落ムードが俄かに表面化してきたようなムードも出てましたが、幸い同年、経営者が代わり『まつくら』として営業を再開したということを聞いてホッとしたものでした。
先日、ウッカリと金融機関の通帳・キャッシュカードを全て紛失(恐らくATMコーナーに忘れた模様)したため、大館まで復旧/再発行手続きに行った帰りのこと。
全て手続きが終わり一段落ついたところ、折しも連日の猛暑日で冷たいお蕎麦が食べたい欲求が(再発行手数料や何やらで結構な金額を失ったのではありますが)沸き起こり、白羽の矢を立てたのが近くにあった同店でした。
メニュー・座席
まつくらさんの麺は3種類から選ぶことができます。
- 藪そば :蕎麦ガラを含めた全粒粉で黒っぽい
- 更科そば:蕎麦の実の中心部分だけで挽いた白っぽい蕎麦
- 舞めん :米粉で作ったうどん(商標登録申請中とのこと)
蕎麦は十和田高原の契約栽培のものが中心に使われているとのことです。そして、十割蕎麦のみうどんも米粉で作っているので、所謂グルテンフリーなお蕎麦屋さんになりますね。
座席はソーシャルディスタンスの関係上か、少し間引かれている感じがありました。
実食
多分入店時で、外の気温は35℃に達しようかと言う時。注文を待っている間に飲んでいた冷たいそば茶が最高に嬉しかったです。配膳後にもつぎ足しに来てくれる店員さんの気遣いが良いですね。
三とろ冷かけ(藪)
1,150円(税込)。
奥様のオーダーは予定通り冷たいお蕎麦で、こちらも3~10月までの季節商品になります。
”三トロ”の中身は、トロロ・めかぶ・オクラでした。ネバネバ部分には、ムチン・フコイダンなど胃腸を整えたり免疫力の向上に効果があるとされる栄養がタップリなので、今まさに食べたいメニューです。
藪の十割蕎麦はしっかりコシが残っていてツルっと喉ごしが良いです。そばの実の収穫時期的には今が端境期になりそうなので、新そばの時期に改めて食べて違いを感じてみたいですね。
ダシは、メジカ・アゴ・本ガツオで取っている拘りの仕上げ。かえしについては特段言及されてはおりませんが、蕎麦の風味を活かしながらもしっかり自己主張はしていましたね。
本当の親子丼
1,500円(税込み)。
涼を求めて入って突然重い・温かいものを食べ始める天邪鬼な私でした。
”本当の…”部分のワケは、比内地鶏の肉を比内地鶏の卵を使って閉じていること。色んな所で比内地鶏の親子丼を出していますが、ここまでできているところがどの位あるかですね。随所にこだわりが感じられるまつくらさんですが、この辺も隙がありません。
玉ネギ・シイタケと共に煮込まれた玉子はトロトロで、スーパーのお惣菜では中々できない仕上げです。或る程度売り場に置いておく前提で作るので、ガッチリ玉子を固めないといけないのがもどかしいところです。
卵とじの下から出てくるのは、米ではなく蕎麦or 舞めん。この時は舞めんで注文しましたが、意外と相性は良く、最初は戸惑ったものの美味しく食べることができました。
ただ気になったのが、卵の下で意外と麺同士が固まってしまうこと。この辺のほぐれが良ければもっと美味しく食べられたかなと思いました。
一緒にお膳で濃い目の温たれが付いてくるので、これで麺をほぐそうと足していくと、卵の風味が弱くなってしまいました。この辺のバランスがちょっと難しかったですね。
私の食べ方が下手なだけだったら申し訳ございません。
まとめ
大館市幸町の【まつくら】さんに行ってきました。
- 1人当たり予算 700円~1,500円
- 小麦粉を使わないグルテンフリーのお蕎麦屋さん
- 比内地鶏をしっかり味わえるお店
幸い、私の家庭で特定の食品に対して重篤なアレルギーを持つ者はいないので、気にはしませんが、小麦アレルギーを持たれる方には、麺を食べられる貴重なお店です。
更に、昼でも随所に比内地鶏を使ったメニューがありますが、夜の部で提供される焼き鳥も全て比内地鶏肉なことなど、地産地消にも力を入れられているようです。普段からこのような取り組みをされている店舗で食事をすることも生産者応援に繋がるので、積極的に利用していきたいですね。
ご馳走様でした。
営業情報・アクセス
●営業時間;
▶平日:11:00~17:00(夜は5名~の予約のみ)
▶土日祝:11:00~15:00 17:00~21:00
●開催期間;
火曜日
●電話番号;
0186-59-7700
●住所;
〒017-0847 秋田県大館市幸町3−32
駐車場;7~8台程度駐車可能です
●ウェブサイト;
●支払い;
現金・キャッシュレス決済各種あり
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