岩手県久慈市を知ったのは、大学3年の時。
微生物を扱う研究室に所属してた当時、ゼミ生が順繰りに英文の論文を翻訳して解説、他のゼミ生からの質疑応答を受けて終わり、という課題がありました。
その中で私が受け持ったのが、久慈市の石油備蓄施設の油井内の微生物の生態…と言うような内容のお話。
その石油備蓄施設の跡地を改装した水族館や、あまちゃんの舞台でもあり、また琥珀の産地ということで、色々見どころもありそう。
と言うことで、春休み唯一のお出かけと言うことで、家族で遊びに行ってきました(とは言え、ついてきてくれたのは娘だけでした)。
今回のコース
折角の本州横断なので、ゆっくりと一泊くらいしてと行きたいのですが、小中高と子供たちがバラけているとそうもいかずに、日帰りなので行先は絞り込みます。
今回の行先は3つ。
- 琥珀博物館
- どこかで昼食-海側なので海鮮は外せない
- もぐらんぴあ
高速をできるだけ使用しても往復だけで5時間かかってしまうのと、夕飯までには帰りたいので、ゆっくりはできないのが残念。
と言うことで、鹿角八幡平I.C.から九戸I.C.まで高速道路を利用し、2時間半後には始めの目的地の琥珀博物館へ到着。
途中にも、久慈渓谷などの景勝地もあったので、もっと調べていけば道中も楽しめるスポットは多そうでした。
琥珀博物館

ここは、日本国内唯一の琥珀専門博物館です。
展示内容とその特色として・・・
- 琥珀の展示: 世界中から集められた琥珀の原石、化石、工芸品が展示されています。
- 歴史と科学: 琥珀の成り立ちや久慈地方の地質学的背景について学べる展示が充実しています。
- 体験型展示: 琥珀採掘体験やアクセサリー作り体験が可能です

日本では、久慈の他にも千葉県銚子市や岐阜県、福島県でも琥珀が取れますが、その中でも久慈市で採掘されるものが良質だそうです。
同様に、世界中に目を向けても、採掘されるのは限られた地域で、その産地ごとに様々な特徴があるのが、同博物館の展示から学ぶことができます。
樹液の化石、と言うのは知っていましたが、基になる木の種類からも琥珀の色や質感が変わるというのは面白いなと思いました。
個人での鑑賞以外では撮影は不可ですが、琥珀を使った工芸品も多数展示されていて、その美しさは必見ですね。

博物館裏手には、琥珀神社や昔の採掘場跡地が残されていて、実際に中に入ることができます。軽めのダンジョンと言った装いです。

ワークショップで、レジンアクセサリー造り体験。前日15時まで予約が必要ですが、飾りつけに琥珀も使ってちょっと贅沢な気分ですね。
他にも、大きさで琥珀を選んでアクセサリーを作ったり、勾玉作りなど様々なメニューが選べるので、予算に応じて選びましょう。

ショップには、琥珀のアクセサリーやリトアニアのお酒などが売られていますが、宝石なので結構な良いお値段でした…。
看板猫のマイケル君がいましたが、お客さんがいても結構自由に過ごしていたのが印象的でした。
他にも、レストラン、化石堀りなど見どころ・体験メニューは多数あります。入館料も手頃ですし、小さな子供から大人まで楽しめると思いました。
営業時間 | 9:00~17:00(最終入館16:30) |
定休日 | 12月~2月毎週火曜日 年末年始 12月31日~1月1日 2月末日 |
電話番号 | 0194-59-3831 |
住所 | 〒028-0071 岩手県久慈市小久慈町第19地割156−133 |
駐車場 | 多数 |
入館料 | 大人500円・小中学生200円 JAF会員特典等あり |
ウェブサイト | https://www.kuji.co.jp/museum |
もぐらんぴあ

【もぐらんぴあ(久慈地下水族科学館)】は、岩手県久慈市にあるユニークな水族館で、以下のような特徴があります・
- 日本初の地下に位置する水族館で、国家石油備蓄基地のトンネルを活用して作られています。
- 三陸の海に生息する生物や深海生物、クラゲなど、約200種類の生物が展示されています。
- 体験型展示: 「南部もぐり」や「北限の海女」の潜水実演が行われ、地域の伝統文化を学ぶことができます。
- 震災からの復興: 東日本大震災で被災しましたが、2016年に元の場所で再開されました。

入り口から既に秘密基地感がすごいですね。
最初は、水族館と言うよりも石油についての学びが多いトンネルで、行きで色々展示を見て勉強して、帰りにクイズ形式に復讐できる順路なのが面白いです。



展示は規模の大きな水族館には負けてしまいますが、小スペース故の工夫が様々施されているので、飽きずに館内を回ることができました。
特にクラゲの展示が種類も展示方法も面白いと思いました。

後、手作り感満載のPOPや魚の解説も大きな見どころの一つですね。
展示しているからかわいい…だけで済ませることなく、しっかり食べた時の感想まで言及されているのが良いですね。

地下水族館なのでイルカショーなどはないのですが、午前・午後と内容を変えて、三陸の海の水槽でショーが行われています。
午後は【北限の海女さん】の実演で、すごくノリ良く楽しませてくださいました。

そして、水族館は地下にありますが、2階以上にも様々な展示があります。
さかなクンと繋がりが深いということで頻繁に訪れている様子を見て取ることができますし、やっぱり2011年の東日本大震災にまつわる展示もありました。
水族館の後のはこちらも併せてご覧になってはいかがでしょうか。
営業時間 | 4月~10月: 9:00~18:00(最終入館17:30) 11月~3月: 10:00~16:00(最終入館15:30) |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
電話番号 | 0194-75-3551 |
住所 | 〒028-7801 岩手県久慈市侍浜町麦生1−43−7 |
駐車場 | 63台(13台+50台) |
入館料 | 一般750円、高校生・学生550円、小中学生300円、幼児無料 |
ウェブサイト | https://www.moguranpia.com/ |
まとめ
今回は、春休みに遊びに行った岩手県久慈市の2つの施設を紹介しました。
いずれも決して規模としては大きな施設ではないのですが、いずれにしても”日本国内で唯一”という特色を持っていて、十分に楽しむことができました。
また、久慈市の街中を運転していて思ったのですが、北秋田市と同じような人口・人口密度にも関わらず、建物の規模が大きかったり、小中高と学校が多いなと感じました。
その分、総人口に対しての若年層の割合が多かったり、中心部がしっかり構築されていたり、それを支える雇用としては国の大きな施設があるので仕事があったり…と様々な違いがあるのかなと、その辺の分析も追々考えてみたいと思います。
取り合えず、今回の2施設は大人から子供まで、なおかつ理系向けだと更に楽しめると思います!
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