【森のテラス】北秋田のプライベートガーデン｜北秋田市森吉

北秋田市・鷹巣～阿仁方面へ向かう途中に、こんな看板が立っています。

先日の四十八滝の看板より大きさもインパクトもあり、良く目立っているため、こちらは気付かれている方も多くいると思います。ただインパクトはあるものの、具体的にはどんな施設なのかというのはパッと見で分からないかもしれません。

私自身もいつも誰かがいるわけでもないし、自然豊かな土地柄をアピールしているだけなのかなと思っていました。

しかし、先日の新聞記事でダリア園があることを知り、晩秋・ギリギリの時期ではありますが、温泉の帰りに立ち寄ってみてみることにしました。

 

施設概要

２００８年５月３日にオープンした、開放型個人庭園（プライベートガーデン）です。オーナーは山田茂雄さん。自宅兼事務所で運営されています。

元々は、東京都・仙川のオープンガーデンから始まりましたが、オーナーの故郷である北秋田にも２６ヘクタール（東京ドーム５個分の広さ）の敷地で造られました。

基本的なコンセプトは【空間の提供】です。具体的に何かをするための設備や施設ではなく、思い思いのペースで里山の風景や花を眺めながら庭園を歩くことで、体を動かしながら癒される、そんな場です。

季節ごとにこの庭園を舞台にイベントが開催されており、夏（７月１日～３０日）はホタルの鑑賞会。

秋は満開のダリアが主な見所になっています。今回は、終盤戦を迎えたダリア園をじっくり１周見てきました。

 

ダリア園へ

休憩所の横に車を停めて、森の横の小径を歩いてダリア園に向かいます。途中橋を渡る時に、小川・沢とまでは行かない…堰くらいの水の流れがありますが、とても綺麗で成程ホタルの存在も納得です。

駐車場から２００ｍほどですぐにダリア園の入り口に到着します。環境保全費として、２００円の協力を求める立て札があるので、足元の箱に投入してから園内を進みます。

園内には１００種類１，０００本ものダリアが咲いています。

見ごろは８月から１０月末位とのことですが、それだけ長い期間楽しめるのも様々な種類のダリアが順に咲いていくからですね。それに、まだ蕾を付けている花もそれなりにあり、１１月中旬くらいまでは楽しめそうな感じもします。

ダリアの故郷はメキシコ高地で、古くにはアステカ王国（1428年頃～1521年に存在）でも育てられました。1789年にスペインに渡り、マドリード王国植物園で開花したのがヨーロッパでの栽培の始まりとなりました。

その後、ヨーロッパでは品種改良が重ねられ様々な品種が作られましたが、日本には1842年にオランダから長崎へ持ち込まれたのが最初とのことです。メキシコ高地原産のため、寒冷にも強く、秋田での栽培にも向いている植物種ですが、球根が冬を越すには北秋田の冬は厳しかったようです。

しかし、造園に関わる皆さんが知恵を持ち寄り、何通りもの方法を試すことでとうとう球根の冬越えに成功することができました。

最初はオーナーさんは、バラの栽培を考えていたようですが、バラの花には虫がついてしまいます。しかし、駆除のために薬を使うと、降雨などで流れ出た薬が水を汚染してしまうと考え、ダリアに切り替えたそうです。

里山の環境を第一に考えながら、北秋田に良くある風景に豪華で彩り豊かなダリア園を作ってくださったオーナーはじめ関わっている皆さんに感謝ですね。

こうして並べてみると、実に様々な種類があることが分かりますね。それぞれの茎に品種名が書かれたピンクの札が結ばれているので、気になる方は見てみて下さい。

ダリア園を抜けると、遠くに第２ダリア園もありました。その横では、新たな建物が造られている最中で、この庭園もさらに充実していくような予感がしています。益々の発展に期待ですね。

森のテラス入り口では、ダリアの花も無人販売されています。お好きな色の花が１束１００円と破格の値段で提供されています。お土産にも良さそうですね。

 

まとめ

北秋田市・森吉にある森のテラスのダリア園に行ってきました。

今期のダリアは終盤を迎えていますが、もう少し楽しむことができそうです。秋には今回紹介したダリアが見所ですが、夏にはホタルの鑑賞会も開かれ、それ以外の時期にも森と自然環境を楽しみながら、思い思いの過ごし方ができる庭園になっています。

まだまだ手造りの造園が進んでいますので、今後の発展にも期待したいですね。

 

営業情報・アクセス

●開園時期：

通年

●開園時間：

10：00 ～ 16：00

●電話番号：

03-3307-1987（事務局）

●住所：

〒018-4516 秋田県北秋田市桂瀬楢岱

●ウェブサイト：

●近くのスポット：

◆四十八滝・今木神社