国道105号線沿い、北秋田市と仙北市の境にある道の駅です。
大覚野峠を越える前・越えた後の休憩や、奥阿仁のレジャーの拠点として盛況を誇っています。
この時は11時半ごろの到着。GW真っ盛りということもあり、駐車場はほぼ満車でした。トラック・バスの大型車用スペースも、乗用車に占拠されるくらいの盛況ぶり。
チェーンソーアートでお出迎え
建物の前にズラッと並んでいる像は、お馴染みのチェーンソーアートです。
北秋田市では夏に北欧の杜公園でチェーンソーアートの大会が開かれたり、特に阿仁地区では多く見られますが、街中の其方此方でも見かけられる位メジャーなものです。
元々、秋田杉で有名な秋田県、その中でも林業が盛んだった北秋田市ならではの特色を生かした名産品です。
通りかかるたびに増えて行っているような気がします。久しぶりに通りかかった時には目を疑い、ついつい二度見してしまったくらいでした。
物販コーナー
物販コーナーは、地元で採れたお米や野菜・山菜・特産品で盛りだくさんでした。ただ、銀山文化やマタギの生活圏という特色を感じられる商品もたくさんあって、ココでしか買えない!というものが随所にちりばめられれています。
ジビエ入門:鹿肉・熊肉
冷凍ケースの中にあるのは、アイスクリーム…ではなく、鹿肉と熊肉でした。上の写真は熊の掌ですが、他にも熊の肝や所謂普通のお肉部分など、多種多様な部位が販売されています。
今ほど医療が発達していない時には、薬としても貴重品だったものですが、今はジビエ料理の食材として愛好されています。
やっぱり獣臭さはあるようで、料理のポイントを書いた雑誌記事や解説がショーケースに貼られていました。
いつか食べてみたい…けど高いんだよなぁ。
マタギの山刀
西根打刃物製作所さんのマタギナガサ・包丁も販売されていました。
マタギナガサとは、マタギが使う山刀のことで
- 山中を進む際の枝払い
- 獲物を狩る・解体する
- 料理する
と何にでも使うことのできる万能ナイフです。また、その加工の仕方によっては、熊をしとめる槍の穂先としても使うことのできる、究極の刃物と言えます。
ここまで来ると単なる刃物としてだけでなく、芸術の域ですね。
馬料理
鷹巣・木村精肉店さんと阿仁・平山商店さんの馬肉の煮つけがたくさん並んでいました。
秋田県北部は馬肉を食べる文化がありますが、これが秋田市だったり青森に行くとかなり習慣が薄れてしまいます。
山形県・宮城県もあまり食べる印象はありませんが、福島県の会津のあたりは食べますし、北海道や熊本県でも食べます。この辺の散らばり具合は一体どんな理由なんだろう?と常々疑問に思います。
北海道のなんこ鍋は鉱山で働く人が力を出せるように馬肉を食べたのが最初だというので、鉱山文化もあるこの辺だと特にメジャーなのかもしれません。馬肉は特にエネルギーの変換効率が良いそうなので、栄養学的にも理にかなっていそうです。
食事処:あおしし
とりあえずはココで食事を摂ることに。
6人掛けテーブル4個分の座敷あり、4人掛けテーブル席ありと約50人くらいのキャパはありますが、この写真を撮った直後にほぼ満席に。少し遅かったら危なかった…
メニュー・オーダーの仕方
メニューは、麺類・丼もの・定食・単品サイドが数点・ソフトクリームと言ったところで、イチオシ品はマタタビの実を練り込んだまたたびラーメンのよう。
自動販売機で食券を買い、カウンターで受付を行います。
出来たら番号を呼ばれるので、カウンターに取りに行きます。ただ、これがよくよく耳をすませていないと聞こえない時があり、油断ができません。
またたびラーメン+ご飯セット
またたびラーメン・700円に+250円でご飯と小鉢のセットを付けられます。
ラーメンは、加水された細麺使用の普通の醤油ラーメンでした。
ただ、麺に練り込まれたまたたびの粉末が、色や粒粒感として見えています。麺の味自体は普通のと変わりませんが、疲労回復やコレステロール低下・更年期障害に効果があるとかないとか。言い切れないのが逆に良い味を出しているとも言えますが…。
他の特色としては、麺の上にたっぷり乗った山菜です。今のところは、水煮を使っているとは思いますが、時期が来れば生も使うのでしょうか…。山菜好きにはたまりませんね。
さくら丼
馬肉=桜肉とも言われるので、馬肉丼。こちらは800円です。
鷹巣のふじよしと一緒で、醤油ベースの味付けでした。馬肉の味付けは、醤油と味噌に分かれる傾向にありますが、味噌に比べて醤油は臭みが出やすいような気がしますが、こちらは嫌な臭みは全くありませんでした。
また、ヘタを打つとしね~肉(噛み切れない固い肉)になる馬肉ですが、適度に歯ごたえがありますが、ちゃんと噛み切れる柔らかい仕上げになっていました。
小鉢の中身は…
馬肉と大根・さつま揚げ・人参が入っている煮物です。この辺では珍しくしょっぱみを感じず、優しい味に仕上がっていました。
大根は普通の生から炊いたシャキッとした食感ではなく、ちょっと弾力のある柔らかい食感だったので、凍み大根を使っているようでした。
青みはアサツキの酢味噌和え。この辺では今から旬を迎えてきます。箸休めに丁度良い一品です。
…と言ったように、地域の特色・名産を盛り込んだメニューを楽しむことのできるレストランでした。
営業情報・アクセス
●営業時間
・レストラン
9:00~17:00(冬季は16:00)
・街紹介・物産コーナー
9:00~18:00(冬季は17:00)
●休館日
不定
●電話番号
0186-69-2575
●住所
〒018-4735 秋田県北秋田市阿仁比立内家ノ後8−1
鷹巣ICから105号線経由で約45分。
コメント