「iモードのセンター問い合わせを何度も押していたあの頃」から数十年。いまや中高生のスマホ所有率はほぼ100%に迫り、我が家の子どもたちも立派なデジタルネイティブとして育ちました。
親から見れば「デジタルを使いこなしていてすごい」と思いがちですが、実はここが大きな落とし穴。
ネットの歴史をリアルタイムで歩んできた親世代と、生まれた時からスマホがあった子世代とでは、危険に対する「危機感の解像度」が全く違うのです。
今回は、我が家で実際に起きたスマホトラブル(SNSやゲーム課金など)の体験談をご紹介します。同じように「子どものスマホとの付き合い方」に悩む保護者の方へ、少しでもヒントになれば幸いです。
中学生・高校生のスマホ所持率
中学生になると、スマートフォンを持つ子どもは急激に増えます。
NTTドコモモバイル社会研究所の調査では、中学1年生で約7割、中学3年生では9割を超え、高校生になるとほぼ全員が自分専用のスマートフォンを所有しています。

中学生の所有率急増:中学1年時点で約74%(およそ4人に3人)が自分専用のスマホを所有しており、中学3年では90%を超過します。
高校生ではほぼ必須化:高校1年生で96%、高校3年生では99%と、ほぼすべての生徒が自分専用のスマートフォンを所持している状況です。
長男の時は、スマホで学校指定のアプリを通じて課題が出されていました。また、紙ベースで渡されるものもありますが、アプリを通じて保護者・生徒に連絡が行われるので、高校になるとスマホはほぼ必須と言える状況です。
我が家としては、持たせるタイミングは常に悩んでいましたが、部活が一区切りした中学校3年生のタイミングで上2人には与えることにしました。
理由は、中学の内に連絡先やLINEで繋がっておくことで、高校に行ってからも継続的にお付き合いが続くのかなと言うのと、周りが持っていると欲しくなるのが心理…と言うことがありました。
スマホで起こりやすいトラブル

中高生のスマホトラブルは、4つに大別できます。
- 金銭トラブル
- ゲームアプリ・投げ銭の高額課金
- ネットフリマ・SNS売買での詐欺
- ワンクリック詐欺・高額請求
- 対人トラブル・人間関係
- SNSやグループチャットでの不仲・いじめ
- 「SNS疲れ」「返信プレッシャー」
- ネット犯罪・巻き込まれ被害
- 見知らぬ大人との接触(性的被害・連れ去り)
- 無自覚な個人情報流出(デジタルタトゥー)
- 不適切投稿・悪ふざけ(バイトテロ)
- 闇バイト(犯罪への加担)
- 生活・健康トラブル
- ゲーム・SNS依存(夜更かし・学力低下)
- ながらスマホによる事故
親世代(iモード初期)からすると「そこまでやる?」「なぜ見知らぬ人を信じるの?」と思えるようなトラブルも、幼少期からネット空間が『現実の延長』として存在していた子世代にとっては、ごく自然な行動の延長線上で起きてしまう特徴があります。
また、Instagramのアカウント名・プロフ欄を見ると、学校やクラス、部活など個人を容易に特定できる書き込みが見られ、個人情報を隠していた時代の感覚からすると、かなりの変化を感じます。
それ故に、対人トラブルまで簡単に発展するケースが増えているような気がします。
我が家で実際起きた案件とその後

ゲームへの課金
ニュースでは数十万~数百万円単位の課金のケースが報じられます。今のところ、我が家では1万円/月まで踏みとどまってくれたのは不幸中の幸いでした。
ただ、問題なのは、子供向けのフィルターがイマイチ機能していなかったこと。
課金については、親の承諾を与えて1度だけ行ったのですが、その時に解除に使用したパスワードが履歴として残ってしまったのか、その後がフリーパス状態になっていたようでした。
Instagramでのトラブル
先に書いた、個人が特定できる形でユーザ名・プロフ欄を記載しているため、同じ学校や他校の生徒ともつながるのが簡単になっています。
その反面、誰かへの不満や悪口を書くと、当人同士は繋がっていなくても、何らかの形で言われた側へ伝わってしまいました。
その為、教室内で口論になってしまい、先生から親へ連絡が来て、お話を聞くことになってしまいました。
その後どうなった?
課金については、見つけた時点で妻と2人でしっかり言い含め、止めさせることができました。ただし、スマホ料金もこまめに確認することは続けています。
その後、年末にスーパーでアルバイトをする機会があり、お金を稼ぐ大変さが身に染みたのでしょう…アルバイト期間が終わってから改めて子供の方から謝ってきました。
ただし、これは運良く被害が最小限に収まった事例であり、沼にハマってしまった子供はそれでもやってしまうんだろうな、という怖さがあります。
SNSトラブルについては…
こちらも幸い、先生が介入した上で相互の謝罪で収まりました。その後は、家庭内でも即刻使用禁止にはせず、ルールや使用状況を再確認して今も使用は継続しています。
実際に感じた「親が見落としやすいポイント」

フィルタリングだけでは防げない
私はDocomoを使用しているので「あんしんフィルター」で子供のスマホを管理していますが、時間制限や設定変更、アプリ使用の可否は何となく管理できています(BeRealは許可しないとか)。
ただ、なんとか抜け穴を探すというのは、自分も含めて子供の習性かと思いますので、中々油断ができません。
使っていないタブレットを利用して、スマホ利用時間外にSNSを覗いたり、深夜まで色々やっている様子もInstagramの一件があった時に分かりました。
仕組みも万能ではなく、何らかの操作の際に抜け穴ができたり、他のデバイスからもトラブルが起きるケースがあります。
「知っている相手だから安全」と思い込んでしまう
トラブルの多くは知らない人ではなく、同級生・部活仲間・元友達との間で起きています。SNSの問題は「知らない大人」よりも、「知っている子ども同士」のほうが多いケースがあります。
先のInstagramの事例がその通りで、リアルで言えないようなことは、不特定多数が見てどのように繋がっているか分からないSNS上では猶更言うべきではないなと思いました。
写真1枚から住所や学校が特定される
制服・通学路・家の表札・背景の建物などをを気にせず投稿することがあります。
最近では画像解析や地図サービスの発達により、位置情報をオフにしていても撮影場所が推測されることがあります。
結果、自宅が犯罪の標的になってしまう可能性もあり、やはり匿名性をある程度保てるように利用するのが良いと思います。
まとめ
スマホは最早基本インフラとも言えると感じています。その中でもLINEやSNSは情報伝達や発信の手段として重要なツールになっています。
それ故に、トラブル=安易に使わせない・禁止と言う選択肢は取りにくく、大きな失敗をしない・させないためにも、最初のルール決めが重要だと感じます。
それでも、もっと使いたいから抜け道を探すのが子供の習性とも言えるので、トラブルは誰にでも起こり得えます。
その時に早い段階で親が気付けるか、また子供が困りごとを相談できるかという関係性が大事だと思いますので、スマホの利用も含めて普段の会話を大事にしていきたいなと思いました。
ただ、トラブルについてまとめてみると、決して子供だけに降りかかる問題ではないとも感じました。
親の方も一緒に勉強して時代についていかないといけないなと思いながら、娘へスマホを与えるタイミングに悩んでいこうと思います。


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