国道７号線を鷹巣から大館方面に車を走らせていると、登坂車線に差し掛かる手前の左手に何かワイルドな感じのお店が見えてきます。
初見で入るのには割と勇気が要る感じですが…
今朝早く、残してしまった書類書きを終えてウチに帰る途中で、何も食べていないことや珍しく財布にお金を入れていることを思い出し、立ち寄ってみました。
お店は薪で囲まれ、かなり使い込まれた感のあるのぼりやのれんがこの店の味を出しています。のぼりが何気に１枚だけ新しくなっているのはちょっとクスっときてしましました。
座席はカウンター５席・座敷のテーブル卓８人分くらいとコンパクトな作りです。
とにかく手作り感が至る所に見え隠れしていまして…入り口の引き戸のノブがその辺の木を加工したものが取り付けられいました。ただ、実際入店する際にはそのノブは使わなかったりと。
小上りの座敷は生活感が出ています…何故かボールが転がっていたりと。子供連れのお客さんの忘れ物かもしれませんが、深くは考えないことにします。
中央奥に見える薪ストーブで常にお湯を沸かしており、麺を茹でる際には１回１回お湯を替えているそうです。そのため、茹で上がりはシャキッと美味しく仕上がります。
ただ、今の季節は良いんですが、非常に気になることが…
夏も炊きっぱなしなんですか～？暑くないですか？
という問いには
夏は断熱材を置いてフタするから！
窓開ければ風も抜けていくし大丈夫だよー
との答えをいただきました。
実際どの位大丈夫なのかは、夏の雨が降った日に来店して確かめてみる必要はありそうです。
メニューは大きく分けると以下の通りです。
ラーメン屋さんなのにとんかつ？と言うのは、店主の経歴に関係あしてきます。元々焼肉屋さんを営業されていたとのことで、お肉や作り方にも相当なこだわりがあって出されているようです。
ただ、今日はあくまでも朝ごはん。またの機会にさせていただきました。
弁慶Mixラーメン １杯９００円＋消費税
実は、最初は800円のホルモンラーメンをオーダーしたのですが、＋100円でチャーシュー6枚乗るよ！というおススメにのっかって変更してしまいました。
具材は、とても柔らかく煮込まれた豚ホルモン、自家製チャーシュー6切に加えて、炒めたニラ・もやし、メンマ、刻み葱、燻製玉子と盛りだくさんです。
ホルモンの煮込みは、生からじっくり煮込まれており、臭みは全くなく非常に柔らかく仕上がっています。こんにゃくは、一口大のカットですが、手で千切った感じです。その分、味がしっかり染み込んでいます。
スープは、この辺では珍しい赤味噌ベースのブレンドです。好き嫌いが分かれそうですが、赤味噌の味とそれから出てくるコクが私は好きでした。麺は中太麺でスープに程よく絡んでいます。
半分ぐらい食べ進んだ時点で、突然、生たまごのプレゼントを頂きました。
すき焼きのようにとき玉子につけて食べると一味変わるというとのこと。実際試してみましたが、確かに別の美味しさに変わり、一杯で２つの味が楽しむことができました。
前述の通り、インパクトのある外見から、入るには少々勇気がいる造りですが、店主曰く、１３年間この場所で営業を続けられているそうです。（その前は三種町（旧：琴丘町）・鹿渡で７年間）
続けられる秘密は、ワイルドな店構えながら、１つ１つにコダワリや丁寧な仕事を盛り込んでいる結果の美味しさだと思います。
また、噂には聞いていましたが、店主さんが本当に話上手・聞き上手です。初対面の私にも一生懸命話しかけてきてくれて、お店にいる間はお互い話しっぱなしです。
今日一番熱心だったのは、毎週水曜日の定休日に行く山のお話でしたね。山菜や、クマを見た時の話、夜のフクロウさんの鳴き声についてなど、実に様々な話題で楽しませていただきました。
でも、ラーメン作り始めるまで時間かかっていたのは、別の意味で驚きでした。喋っているから順調に言ってるのかと思っていたら、まだ作り始める前だったという（汗）。
そんなオンリーワンのラーメン屋さんでした。
●営業時間
6：00～19：00
●定休日
水曜日
●電話番号
090-7320-8456
●住所
〒018-3505 秋田県大館市早口字堤沢５７−１
◆駐車場
お店横の砂利敷きの空き地に止められます。
◆アクセス
国道７号線を鷹巣から大館方面へ。ビッグマート手前・登坂車線に差し掛かる手前右手にあります。
●近隣のお店；
◆山城屋さん 定休；月曜
◆琥珀さん 不定休
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